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-チューリップ賞-平林雅芳の目
2013/3/5(火)
土曜阪神11R
チューリップ賞(G3)
芝外1600m
勝ちタイム 1.34.9
クロフネサプライズ(牝3、クロフネ・栗東・田所厩舎)
直線も引き離して快勝!クロフネサプライズだ!!
先行有利な阪神の馬場とは判ってはいても、これほど楽に行かせて貰えるとは思ってもみなかった・・。終わってみると有力馬が外枠で動けなかったのか、はたまた仕上がり面で問題があったのか。クロフネサプライズの独走劇であった。暮れの阪神ジェベナイルFで大接戦の2着。あの強い競馬をした馬ではあるが、これほどあっけなくトライアル戦を勝つとは・・。
10キロと大きく馬体を減らしてしまったレッドオーヴァル。そしてジェベナイルF女王は、直線でまったく伸びずで見せ場も何もない9着敗退。トライアル戦ではあるが、今まで見て来ていたものが何だったのか?そんな暗雲がたち込めてきた桜前線となってきた感である・・・。
小雪がチラつく阪神競馬場。風が冷たい。向こう正面の半分より少し右めあたりのスタート地点。以前の桜花賞に比べると、まったく違う舞台となった阪神マイル戦の戦いの場だ。
スタートでエクスパーシヴとレッドオーヴァルの出が悪かった。PVを後で見たら、レッドオ-ヴァルはゲートを出て左にヨレていた。内からプリンセスジャックが出て行くのか・・?と見ていると、中から芦毛のクロフネサプライズがやはり出て行く様子だ。これもPVで観る映像では、最初は行かないのかと思えるほどに、内へ切れ込んでいく構えを見せていない。まるで誰か行ってください・・というばかりに、内をガラっと開けての先行だ。そのうちに内を観て《ならば~行きますよ・・》なんて感じの先行の仕方であった。
2番手をウインプリメーラとプリンセスジャックが並ぶ様に行くが、必死で追いかけていく様なアクションでなく、何か淡々と進んでいる感じだ。
3コーナーを過ぎて、コース内のオーロラビジョンに前半3ハロンの数字が出る。場内アナウンスと同じタイミングとなって『前半3ハロンを35.8』と言った記憶だ。《エエッ!、そんなに遅いの~》思わず心の中で、そうつぶやいた。それも楽に絡まれずに淡々とである。アユサンがこんな位置にいるのか~なんて驚きながら、いつもならドンドンと前へ前へと追い上げてくる後続勢の動きがあるのに、何の変化もなく進んでいく。レッドオーヴァルもローブティサージュもガツーンとマクって来ていない。
そして緩やかに4コーナーのカーヴを廻ってくる。2番手のウインプリメーラが、何やら並んで来ている様に見える。直線で内がポカっと開く外廻りから内廻りまでのあの大きな空間。そこを少し内へと切れ込む様に走っていくクロフネサプライズ。先ほど並んだ様に見えたウインプリメーラとの差がまた開いていく。
人気している後続組の追い上げが、まったく感じられない。3番手追走のアユサンが一瞬、外へヨロけた様に見えた。実はこの時《前の馬の鉄が外れて後ろへ飛んできてうちの馬にあたった・・》と、翌日の中山競馬場で手塚師から聞いた。あんなにすぐ後ろへ飛んでくるのもまれだそうだ。そこで一瞬、ヒルンだ様子だ。まるで内のプリンセスジャックに外へ弾かれたみたいに思えたものだった。
クロフネサプライズは、スイスイと軽快に内ラチ沿いを真っ直ぐ走っていく。よほどの事がないかぎりのセーフティーゾーンに入っていった。
階段を脱兎の如く下りて、引き上げてくる馬を待つ。検量室前の枠場のいちばん右側の前で、ニコニコ顔の大賀鉄也助手さんと握手。そしてやってきた田所師とも。しばらくして馬と一緒に引き上げてきた担当さんと握手。そう、田所師の次男の田所純(あつし)さんである。初重賞だそうだ。
表彰式を遠くから眺めた後に、またPVを観にいく。レッドオーヴァルは、それでも大外を終い伸びて来ようとしていた。メンバー中、いちばんの末脚は使っている。マイナス10キロは、やはり少なからず影響はあったはずだ。
そしてローブティサージュ。パドックではそんなに悪い印象はなかったが、実戦ではまったく反応がない。暮れとはまるで違う馬の印象であった。春先の牝馬の事、発情とかイロイロな事があるのは知ってもいる。必ずや敗因はあるはずだ。それらを少しでも判って初めて結論が出る。
火曜の朝に安田師が《エエ、残念な結果ではありましたが今度は、桜では絶対に良くなりますからね・・・》と唇をキッと結んで巻き返しを強く語っていた。そう、本番はまた別なものとなるだろう桜花賞。《勝って良かったな~・・》なんて浮かれている訳にはいかないのである。
もう次のステージが始まっているのである・・。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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