【2回中山】コナピーベリー…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【2回中山】コナピーベリー

コナピーベリー
(牡3、美浦・国枝厩舎)
父:キングカメハメハ
母:スカーレットベル
母父:エリシオ

昨シーズンはディープインパクトの躍進により、2年続けて守ってきたリーディングの座を明け渡したとはいえ、勝利数、獲得賞金とも大幅に上積みしたキングカメハメハが父。様々なカテゴリーに勝ち馬を送り出しているうえ、成長力にも定評がある。この世代も一流の繁殖を集め、信頼度は断然である。

母スカーレットベル(その父エリシオ)は5勝。その半兄がサカラート(重賞4勝)、半弟にヴァーミリアン(JCダート、フェブラリーSなどG1級を9勝)、キングスエンブレム(シリウスSなど現6勝)、ソリタリーキング(東海Sなど現8勝)らがいる砂の名門血統だ。同馬の半兄がガムラン(現2勝)。G1サラブレッドクラブにて総額4000万円で募集された。

一時は570キロにも体重が達した巨漢。ノーザンファーム空港で基礎固めされた後、8月18日、NF天栄に移動。じっりと体を絞る。丹念にスピードメニューを消化してきただけあって、2月6日に美浦へ入厩すると、早速、豪快な動きを披露。21日のゲート試験をクリアし、順調にタイムをマークしてきた。終いの反応に鋭さが加わり、いきなり好勝負できる態勢にある。

3月18日(日)、中山のダート1800mにスタンバイ。松岡正海騎手に依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。