【オークス】巻き返しを期すクロフネサプライズ「今度は追う立場」

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19日(日)に行われるオークス(G1)に出走予定のクロフネサプライズ(牝3、栗東・田所秀厩舎)を管理する田所秀孝調教師の一問一答は以下の通り(15日(水)、最終追い切り後)。

-:前走は桜花賞、1番人気で迎えました。勝ち馬からコンマ4秒差、4着という結果はどう振り返るでしょうか?

田所秀孝調教師:競馬の恐ろしさですね。まあでも1番人気に支持されて、期待には応えられなかったんですけれど、それなりの競馬が出来たんじゃないかと。結果4着でしたけどね、強い競馬を見せられたんだと思います。

-:その後なんですけども、桜花賞でも馬体重がちょっと減っていて、2戦続いて馬体重減というのがあったんですが、その後の回復具合はどうなんでしょうか?

田:桜花賞当日の458ですか、それは厩舎としても仕上げていった数字なんで、マイナスになっていましたけれども気にはしていませんでした。また、終わってからの体重も、現在もう戻ってきて、ただまあオークスは前回と同じか、近い数字の体重での出走という感じになります。

-:そして今日は坂路で最終調教を行われました。今日の調教での先生からの指示はどうだったんでしょうか?

田:1週前と、それから今週と武くんに乗ってもらったんですけども、今日はちょっと掛かる所があるんで、15-15ぐらいで入ってくれるようには指示をしました。まあ結構馬も行く気を出して、ちょっとタイムが速くなりましたけれども、終い、その入ったスピードを考えながら、気合入れる程度で上がってきてくれましたんで、予定通りの調教はこなせました。

-:先生からご覧になって、今日の動きのジャッジなんですが、どんなものでしょうか?

田:結構ね、パワーを感じるようになりました。皆さん心配されてる2400mという長丁場でどういうふうにそのパワーを溜めて、そして終い、坂のある府中の馬場をね、駆け上がってくるかっていうのが、課題になるんじゃないかと思います。

-:距離という話がありましたが、写真やパドックで馬を拝見すると、結構胴が長くて、ひょっとすると長丁場はいいんじゃないかなという気もするんですけども、どうなんでしょうか?

田:私自身もひょっとすればと思っているんですけれども、とは言え関係者ですから、自信を持って出しますから、胴の長い部分は気持ちも長く持って、2400mを楽しみたいなと思います。

-:逃げても素晴らしい競馬で勝っている競馬が結構ありますし、控えてもいけるというタイプの馬ですが、今回の東京2400m、どんな展開が予想されますでしょうか?

田:桜花賞は追われる立場で結果4着でしたけれども、今度は若干人気も下がるかもしれませんけれども、追う立場。ただ、レースは追われる展開にしたいなと思っています。

-:気持ちの上ではチャレンジャーですけれども、レース展開としては後ろから馬が来るだろうと。

田:そういうことですね。

-:距離面についてもお話がありましたが、左回りについてはどんなふうに予想をされますでしょうか?

田:まあこれはクラシックですから、右回り、左回り、あるいは距離の延長とか色々課題はありますけど、うちのクロフネサプライズだけではなしに、他の陣営も同じような条件ですので、その辺のところは彼女の力を信じて、馬場に送り出してやりたいなと思います。

-:その他、今お考えになっている課題、あるいはこれを克服しなければならないなというポイントがありましたなら、いくつかお願いします。

田:やはり1番は距離延長ね。それは当然、我々も心配の中の1つなんですけれども、2400mを彼女が楽しく走ってくれれば、また、走れるように持って行きたいなと思っています。

-:お天気が周期的に変わりまして、週末ごとに雨が降ったりしているんですが、馬場状態に関して注文はありますでしょうか?

田:できたら良馬場、あるいは若干の馬場の悪化があってもね、万全な馬場状態で競馬をさせてやりたい気持ちはあります。まあ、とは言え天気ですから、どのように変わって行くか分かりませんけれども、できたらあまり悪くない馬場で競馬をしたいなと思っています。

-:それでは、今回はチャレンジャーと仰いました。オークスに向けての意気込みをお願いします。

田:まず桜花賞、1番人気に皆さんに推して頂いて、頑張ることが出来まして、結果は残念でしたけれども、その巻き返しを何とかオークスでお見せしたいと思いますので、変わらぬ応援をよろしくお願い致します。