安田記念を予定していたフィフスペトルが調教中に骨折、安楽死に

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今週の安田記念に出走を予定していたフィフスペトルは、30日(木)の調教中に故障を発生。左第一趾骨粉砕骨折で、安楽死となったことが発表された。

フィフスペトルはデビュー2連勝で函館2歳Sを制し、朝日杯FSでも2着に好走。古馬になってからもマイル前後の距離で活躍を続けると、5歳時には京成杯AH勝ち、マイルCSでクビ差の2着に好走するなど、息の長い活躍を続けた。
同馬の馬主はキャロットファーム、生産者は社台コーポレーション白老ファーム。馬名の意味由来は「5枚目の花びら」。

同馬は「使ってきているので中間の調整はやりすぎる必要はありませんでしたから、週末もじっくり乗って今週の最終追い切りで整えて大一番へ向かえるようにできればと思っていました。
それでハロー明けの馬場コンディションがいいときにウッドチップコースへ入りました。適度に動かして終いを伸ばすようにしたのですが、故障を発生してしまいました」と管理する加藤征弘師がキャロットファームのHP上で明かしたように(一部抜粋)、安田記念へ向けて、30日に最終追い切りを行った最中で骨折する悲劇に。

また、加藤征師は「何とか救えないかと願ったのですが、左トモ脚の骨折がひどく苦しめるだけになってしまう状態だったため楽をさせてあげることになりました。
具合の良さを何とか結果にしたい、何とか大きいところを取らせてあげたい、という思いでここまで来ましたが、このようなことになってしまい誠に申し訳ありません」と悲痛な思いを明かしている。

なお、29日(水)の栗東トレセンでの調教において、阪神JFの勝ち馬・ジョワドヴィーヴルも調教中に骨折。予後不良になったばかり。活躍馬の故障が相次いでいる。

フィフスペトル
(牡7、美浦・加藤征厩舎)
父:キングカメハメハ
母:ライラックレーン
母父:Bahri
通算成績:28戦5勝
重賞勝利:
11年京成杯AH(G3)
08年函館2歳S(G3)


写真(上)京成杯AH勝利時、(下)は5月29日(水)に撮影のフィフスペトル