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【宝塚記念】トーセンラー藤原英師は手の内明かす「2番手くらいで…」
2013/6/19(水)
23日(日)に行われる宝塚記念(G1)に出走予定のトーセンラー(牡5、栗東・藤原厩舎)を管理する藤原英昭調教師の一問一答(19日、最終追い切り後)は以下の通り。
-:宝塚記念を前にして、トーセンラーの追い切りはどういう指示、内容だったのでしょうか?
藤原英昭調教師:先週、最終追い切りと武ジョッキーに乗ってもらいました。先週はスピードを注視した調教で時計を出して、そして、今週に限っては宝塚に向けて体調アップを図って、終い重点という感じで指示を出しました。
-:武ジョッキーは「良かったよ!」というふうに一言仰っていましたが、先生の目からご覧になっていかがでしたか?
藤:やはり天皇賞で激走していますからね。どういう疲れがあって、どういう回復をするのか見ていました。それによって宝塚も考えていたんですけ。天皇賞が終わってからの回復もだいぶ早くて、シッカリしたので、「これなら行ける」とココを目指しました。結構、力を付けたんだなという感覚ですね。最終追い切りでも手応え良く来ましたので。ジョッキーも“天皇賞よりも”という感触でジャッジしていました。
-:ゴール前でちょっと遅れたようですけれど、こういうところは全く気にならないと見てよろしいですか?
藤:やはり、ウッドチップが深くてディープインパクト系にしたら、ちょっと走りづらい馬場だったのでね。そういう意味では宝塚記念も良馬場で走りたいという気持ちはあるんです。でも、調教としては良い負荷が掛かって良かったと思いますよ。
-:馬場コンディションについては後で伺おうと思っていたんですけれど(笑)、やはり良馬場希望となりますか?
藤:そうですね。本当にキレのある軽い馬なのでね。そして、ストライドも凄く綺麗な馬なので、やはり雨が降るとちょっとマイナスになると思います。
-:ただ、この馬自身の充実度という点では、前走の天皇賞は今後に向けて楽しみが広がる内容だったのではないでしょうか?
藤:そうですね。やはり小さい時から期待していた馬なのでね。ずっと成長待ちで来ていたんですけど、ここに来てシッカリと成長してくれたので。そういう意味では本来のパフォーマンスが常にできるようになってきていると思います。
-:休み明けの京都記念、前走の天皇賞と比べて今回のデキはどういうふうに見たら良いですか?
藤:それをジャッジするのに時間が掛かったんです。天皇賞を使って、予想ではちょっと疲労があって馬はしんどいだろうなと見ていたんですけど、それをいい意味で裏切ってくれました。天皇賞で力を付けたのではないかという感じでね。馬もちょっとシッカリしてきましたから。これが良い方に出てくれば、とは思っているんですけどね。
-:馬の成長という意味では、デビュー当初の期待値、イメージと比べて現状はどうですか?
藤:春のクラシックを使っていた当時は430キロ、ましてや去年、古馬になってからも430キロ台でしたから。ここに来て460キロになったというのは、本当にこちらの期待通りの成長をしてくれて、心技体という形でシッカリしています。30キロ増えても競馬で減っていたら話は別ですが、それを維持していますから。身になっているなと実感します。
-:いわゆるパワーアップという状態ですか。
藤:そうですね。だから良い調教もできますしね。それがそのまま競馬に繋がるというのが現状です。
-:今の状態が先生のイメージの中で完成形なのでしょうか?それともまだもう一段階あると?
藤:本当にG1で勝負というところでは、あと10キロくらい成長してくれたらと思いますけど、多分ここがマックスではないかと思います。今度はこの460キロの体の中身をどんどん鍛えていって、もう少しパワーアップを期待して調教しています。
-:きさらぎ賞でも京都記念でも天皇賞(春)でも良い競馬をしました。距離適性は実際のところどうなのでしょう。
藤:ん~やはり3000mというのは長いと思っていましたからね。2000前後、2200というのはベストではないかと思います。
-:今回の宝塚記念の距離というのは、この馬にとってはベストの舞台であると。
藤:距離で考えると2200というのはベストだと思います。場所で言うとね、やはり京都のほうが坂を利用できる分、能力は上がると思いますけど(笑)。
-:3コーナーの下り坂でスピードに乗って、直線で一気に突き抜けるというか、キレるというか。
藤:それはやっぱりあの馬の持ち味が一番生きるなと思うんですけれども。その当時は430キロ台で競馬をしていたので、坂を利用して、というところはありましたけど、現状460キロと成長していますから、阪神の坂を何とか克服できるのではないかなと思ってますけどね。
-:馬力も付いてきたぞと。
藤:そうですね。先ほども言った心技体が成長していますからね。そこら辺に期待を持っています。
-:一番の課題になるかと思いますが、相手関係はいかがでしょう。
藤:流石に強いメンバーなので、「どう立ち向かっていくか」とジョッキーとは話し合いましたけどね。
-:宝塚記念というレースそのものについて、先生のイメージはいかがですか?
藤:過去のレースを見ても、やはり追い込み一辺倒ではキツい競馬になると思いますね。今回についてはシルポートが前に行ってくれると思います。先程も問われた通り、強力な馬もいますので、それより後ろからだとしんどいんでね。前々の競馬でシルポートの2番手くらいで何とか惰性で行ってくれないかなと期待は持っているんですけどね。
-:そこまで仰っていただいていいんですか(笑)?
藤:過去の宝塚記念のレースを見ると、レース形態はそういう方が合っているのかなと思います。
-:多くのファンの方の投票があって宝塚記念は成り立っていると思います。
藤:そうですね。これだけのファンがいて、ましてや上位に投票していただいたファンの方には有難く思っています。その上にエイシンフラッシュという馬もいますけれど、こちらは秋に控えさせて、今回はトーセンラーで目一杯頑張りたいと思います。
<関連リンク>
-:宝塚記念を前にして、トーセンラーの追い切りはどういう指示、内容だったのでしょうか?
藤原英昭調教師:先週、最終追い切りと武ジョッキーに乗ってもらいました。先週はスピードを注視した調教で時計を出して、そして、今週に限っては宝塚に向けて体調アップを図って、終い重点という感じで指示を出しました。
-:武ジョッキーは「良かったよ!」というふうに一言仰っていましたが、先生の目からご覧になっていかがでしたか?
藤:やはり天皇賞で激走していますからね。どういう疲れがあって、どういう回復をするのか見ていました。それによって宝塚も考えていたんですけ。天皇賞が終わってからの回復もだいぶ早くて、シッカリしたので、「これなら行ける」とココを目指しました。結構、力を付けたんだなという感覚ですね。最終追い切りでも手応え良く来ましたので。ジョッキーも“天皇賞よりも”という感触でジャッジしていました。
-:ゴール前でちょっと遅れたようですけれど、こういうところは全く気にならないと見てよろしいですか?
藤:やはり、ウッドチップが深くてディープインパクト系にしたら、ちょっと走りづらい馬場だったのでね。そういう意味では宝塚記念も良馬場で走りたいという気持ちはあるんです。でも、調教としては良い負荷が掛かって良かったと思いますよ。
-:馬場コンディションについては後で伺おうと思っていたんですけれど(笑)、やはり良馬場希望となりますか?
藤:そうですね。本当にキレのある軽い馬なのでね。そして、ストライドも凄く綺麗な馬なので、やはり雨が降るとちょっとマイナスになると思います。
-:ただ、この馬自身の充実度という点では、前走の天皇賞は今後に向けて楽しみが広がる内容だったのではないでしょうか?
藤:そうですね。やはり小さい時から期待していた馬なのでね。ずっと成長待ちで来ていたんですけど、ここに来てシッカリと成長してくれたので。そういう意味では本来のパフォーマンスが常にできるようになってきていると思います。
-:休み明けの京都記念、前走の天皇賞と比べて今回のデキはどういうふうに見たら良いですか?
藤:それをジャッジするのに時間が掛かったんです。天皇賞を使って、予想ではちょっと疲労があって馬はしんどいだろうなと見ていたんですけど、それをいい意味で裏切ってくれました。天皇賞で力を付けたのではないかという感じでね。馬もちょっとシッカリしてきましたから。これが良い方に出てくれば、とは思っているんですけどね。
-:馬の成長という意味では、デビュー当初の期待値、イメージと比べて現状はどうですか?
藤:春のクラシックを使っていた当時は430キロ、ましてや去年、古馬になってからも430キロ台でしたから。ここに来て460キロになったというのは、本当にこちらの期待通りの成長をしてくれて、心技体という形でシッカリしています。30キロ増えても競馬で減っていたら話は別ですが、それを維持していますから。身になっているなと実感します。
-:いわゆるパワーアップという状態ですか。
藤:そうですね。だから良い調教もできますしね。それがそのまま競馬に繋がるというのが現状です。
-:今の状態が先生のイメージの中で完成形なのでしょうか?それともまだもう一段階あると?
藤:本当にG1で勝負というところでは、あと10キロくらい成長してくれたらと思いますけど、多分ここがマックスではないかと思います。今度はこの460キロの体の中身をどんどん鍛えていって、もう少しパワーアップを期待して調教しています。
-:きさらぎ賞でも京都記念でも天皇賞(春)でも良い競馬をしました。距離適性は実際のところどうなのでしょう。
藤:ん~やはり3000mというのは長いと思っていましたからね。2000前後、2200というのはベストではないかと思います。
-:今回の宝塚記念の距離というのは、この馬にとってはベストの舞台であると。
藤:距離で考えると2200というのはベストだと思います。場所で言うとね、やはり京都のほうが坂を利用できる分、能力は上がると思いますけど(笑)。
-:3コーナーの下り坂でスピードに乗って、直線で一気に突き抜けるというか、キレるというか。
藤:それはやっぱりあの馬の持ち味が一番生きるなと思うんですけれども。その当時は430キロ台で競馬をしていたので、坂を利用して、というところはありましたけど、現状460キロと成長していますから、阪神の坂を何とか克服できるのではないかなと思ってますけどね。
-:馬力も付いてきたぞと。
藤:そうですね。先ほども言った心技体が成長していますからね。そこら辺に期待を持っています。
-:一番の課題になるかと思いますが、相手関係はいかがでしょう。
藤:流石に強いメンバーなので、「どう立ち向かっていくか」とジョッキーとは話し合いましたけどね。
-:宝塚記念というレースそのものについて、先生のイメージはいかがですか?
藤:過去のレースを見ても、やはり追い込み一辺倒ではキツい競馬になると思いますね。今回についてはシルポートが前に行ってくれると思います。先程も問われた通り、強力な馬もいますので、それより後ろからだとしんどいんでね。前々の競馬でシルポートの2番手くらいで何とか惰性で行ってくれないかなと期待は持っているんですけどね。
-:そこまで仰っていただいていいんですか(笑)?
藤:過去の宝塚記念のレースを見ると、レース形態はそういう方が合っているのかなと思います。
-:多くのファンの方の投票があって宝塚記念は成り立っていると思います。
藤:そうですね。これだけのファンがいて、ましてや上位に投票していただいたファンの方には有難く思っています。その上にエイシンフラッシュという馬もいますけれど、こちらは秋に控えさせて、今回はトーセンラーで目一杯頑張りたいと思います。
内が武豊騎手騎乗のトーセンラー
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