【2回福島】キネオメジャー…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【2回福島】キネオメジャー

キネオメジャー
(牡2、美浦・堀厩舎)
父:ダイワメジャー
母:ショーコ
母父:Efisio

ファーストクロップよりG1ウイナーのカレンブラックヒル(NHKマイルC)を送り出したダイワメジャーが父。3歳世代にもコパノリチャード(アーリントンC)らがいて、続々と勝ち星を積み重ねている。サンデーサイレンスの後継ながら、2年連続してJRA賞・最優秀短距離馬に選出されたスピード色が強い遺伝子。しかも、豊富な成長力も見込める。

母ショーコ(その父エフィシオ)はイギリス生まれ。イタリアで7勝し、G2・伊1000ギニーでも4着した。同馬の半姉に現2勝のオメガセニョリーナがいる。セレクトセール(1歳)にて3800万円で落札された。

この父らしい幅がある好スタイル。社台ファームでの育成は順調に進み、5月24日、美浦に入厩した。スピードメニューと並行してゲート練習をこなし、6月12日、試験に合格。先週は戸崎圭太騎手が騎乗し、ウッドコースでしっかりと追われた。仕上がりも良好である。
「気性面に子供っぽさが残りますが、スピードに乗ると重心が沈み、調教の反応は上々。能力の高さが伝わってきますね」(堀宣行調教師)

6月30日(日)、福島の芝1800mでデビューする。戸崎騎手で。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。