【3回中京】トラディション…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【3回中京】トラディション

トラディション
(牝2、栗東・安田厩舎)
父:ゴールドアリュール
母:シネマスコープ
母父:トニービン

父はゴールドアリュール。サンデーサイレンスの後継ながら、ダートのG1を4勝したパワフルな血脈であり、エスポワールシチー、スマートファルコンをはじめ、続々と大物を輩出している。

母シネマスコープ(その父トニービン)は5勝した活躍馬。同馬の兄姉にメーンエベンター(8勝)、サンドリオン(3勝)、そして、JCダート(2回)などG1を4勝し、世界最高峰のドバイワールドCでも2着したトランセンドがいる。

大山ヒルズで順調に乗り込まれ、5月24日、栗東に入厩。6月7日のゲート試験に合格した。前向きな性格に加え、馬格にも恵まれているだけに、坂路で本格的な追い切りに移行すると、めきめき頭角を現してきた。先週は力の要る馬場状態にもかかわらず、53秒8、ラスト12秒4のタイムをマーク。偉大な半兄に続き、砂路線での大成が期待される。

7月6日(土)、中京のダート1400mに初登場。武豊騎手を配して初戦突破を狙う。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。