【3回中京】アルーリングアイズ…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【3回中京】アルーリングアイズ

アルーリングアイズ
(牝2、栗東・藤岡厩舎)
父:ネオユニヴァース
母:アルーリングアクト
母父:End Sweep

一発長打が魅力のネオユニヴァースが父。ヴィクトワールピサ(ドバイワールドC、有馬記念、皐月賞)を筆頭に、スーパーホースを送り出している。世界の頂点を極めた実績が評価され、この世代も豪華な繁殖を集めている。クラシック級の大物が登場して不思議はない。

母アルーリングアクト(その父エンドスウィープ)は小倉3歳S(当時)に優勝した。繁殖成績も優秀であり、同馬の姉兄にアルーリングボイス(小倉2歳S、ファンタジーSなど4勝)、オースミマーシャル(2勝)、アルーリングムーン(3勝)、アルーリングライフ(4勝)、アルティシムス(現4勝)ら、活躍馬がずらり。サンデーサラブレッドクラブにて総額2000万円で募集された。

ノーザンファーム空港で順調に乗り込まれ、5月15日、栗東に入厩。2回目のチャレンジで30日のゲート試験に合格した。仕上がりが早い血。力が要る坂路では動けない個性でありながら、先週は古馬オープンのエーシンハーバーと併せ、54秒6、終いも12秒9でまとめた。軽い芝ならば、いきなり鋭い決め手を駆使するに違いない。

7月13日(土)、中京の芝1200mで初陣を迎える。藤岡康太騎手で。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。