【3回中京】エンジェルミディ…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【3回中京】エンジェルミディ

エンジェルミディ
(牝2、栗東・中尾厩舎)
父:ダイワメジャー
母:マウンテンエンジェル
母父:Mt. Livermore

ファーストクロップよりG1ウイナーのカレンブラックヒル(NHKマイルC)を送り出したダイワメジャーが父。3歳世代にもコパノリチャード(アーリントンC)らがいて、続々と勝ち星を積み重ねている。サンデーサイレンスの後継ながら、2年連続してJRA賞・最優秀短距離馬に選出されたスピード色が強い遺伝子。しかも、豊富な成長力も見込める。

母マウンテンエンジェル(その父マウントリヴァーモア)はカナダの古牝馬チャンピオン。アメリカで7勝を挙げた。祖母のオールアンエンジェルが加G1のナタルマSの覇者。同馬の兄姉にダノンマイスター(3勝)、ツインエンジェルズ(現2勝)、メイショウコンカー(現3勝)がいる。G1サラブレッドクラブの所属。募集総額は1800万円だった。

社台ファームでの育成時も垢抜けた好馬体を誇っていた。4月24日に山元トレセンへ移り、定期的にハロン15秒程度のメニューを消化する。6月5日、栗東に入厩すると、13日のゲート試験を一発でパス。豊富な体力を生かし、めきめき頭角を現してきた。先週の坂路では終始、余裕の手応えで53秒8をマーク。中身はしっかりできている。

7月13日(土)、中京の芝1200mでデビュー。池添謙一騎手に依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。