【3回中京】レッドアルヴィス…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【3回中京】レッドアルヴィス

レッドアルヴィス
(牡2、栗東・安田厩舎)
父:ゴールドアリュール
母:チャールストンハーバー
母父:Grindstone

父はゴールドアリュール。サンデーサイレンスの後継ながら、ダートのG1を4勝したパワフルな血脈であり、エスポワールシチー、スマートファルコンをはじめ、続々と大物を輩出している。

母チャールストンハーバー(その父グラインドストーン)はアメリカで6勝をマークした。仏オークスやヴェルメイユ賞を制した曾祖母ミセスペニーに連なる優秀なファミリーだ。同馬の半兄がカレンデイムーン(現2勝)、そして、カレンブラックヒル(NHKマイルC、ニュージーランドT、毎日王冠など現5勝)。セレクトセール(1歳)で5000万円で落札され、東京サラブレッドクラブの所属となった。募集総額は5800万円だった。

がっちりした好馬体の持ち主であり、育成時よりパワフルな動きが評判だった。ノーザンファーム空港でもハロン15秒程度のスピードメニューを消化したうえ、5月17日、栗東に入厩した。坂路での乗り込みと並行してゲート練習を進め、6月7日の試験に合格。ひと追いごとに動きが良化し、7月3日の坂路では51秒3の好タイムをマーク。終いも12秒6と鋭く伸びた。先週もウッドコースで上々の反応。態勢はしっかり整っている。

注目のデビュー戦は、7月20日(土)、中京の芝1600m。福永祐一騎手に依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。