【3回中京】ステファノス…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【3回中京】ステファノス

ステファノス
(牡2、栗東・藤原厩舎)
父:ディープインパクト
母:ココシュニック
母父:クロフネ

日本競馬を牽引するディープインパクトの産駒。ファーストクロップから次々とG1ウイナーを送り出し、今春もダービー(キズナ)、桜花賞(アユサン)を手中に収めている。この世代も大挙してクラシック戦線に臨むことになろう。

母ココシュニック(その父クロフネ)は3勝をマーク。同馬は待望の初仔となる。祖母ゴールドティアラが南部杯でG1を制したほか、プロキオンS、シリウスS、ユニコーンS、かきつばた記念などに勝っている。キャロットクラブに総額7000万円で募集された。

この母系らしいたくましいスタイル。豊富な体力を生かし、ノーザンファーム空港での育成は順調に進行した。5月23日、NFしがらきを経由して栗東に移動。性格面も素直であり、環境の変化にもスムーズに順応した。6月19日のゲート試験をパスすると、青写真どおりにペースアップ。常に余裕の手応えで、大人びた走りを見せている。父特有のしなやかなフットワークを繰り出すだけに、陣営でも芝向きと判断している。

いよいよ7月20日(土)、中京の芝1600mでベールを脱ぐ。鞍上は浜中俊騎手


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。