【2回新潟】ラヴィーネ…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【2回新潟】ラヴィーネ

ラヴィーネ
(牝2、栗東・安田厩舎)
父:ゼンノロブロイ
母:レディイン
母父:Kendor

初年度からサンテミリオン、トレイルブレイザーなどを輩出し、着々と勝ち鞍を伸ばしているゼンノロブロイの産駒。サンデーサイレンスの後継ながら、パワーやスタミナに優れた産駒も多く、大レース向きの底力が魅力。この世代も豪華な繁殖に恵まれ、クラシック戦線を賑わせるに違いない。

母レディイン(父ケンドール)はフランスで3勝をマーク。同馬の半兄にハーバーコマンド(現3勝)がいて、阪神牝馬SやクイーンCを2着したイチオクノホシ(現2勝)は全姉にあたる。社台サラブレッドクラブにて総額3000万円で募集された。

社台ファームで順調に基礎固めが進み、3月27日には山元トレセンへ移動。ハロン15秒程度のスピードメニューを定期的にこなしたうえ、6月13日、栗東に入厩した。環境の変化にもスムーズに順応し、28日のゲート試験をパス。前向きな性格であり、当初よりスピードの乗りは上々だった。先週のウッドコースでは折り合いもきちんと付き、ラスト11秒台のすばらしい伸びを見せた。初戦から能力を発揮できる態勢にある。

7月28日(日)、新潟の牝馬限定・芝1400mに向かう。福永祐一騎手に依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。