【3回函館】ウインレーベン…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【3回函館】ウインレーベン

ウインレーベン
(牡2、栗東・中村厩舎)
父:ハーツクライ
母:ユーワジョイナー
母父:ミルジヨージ

有馬記念やドバイシーマクラシックを制したハーツクライが父。初年度のギュスターヴクライ(阪神大賞典)らに続き、現3、4歳でもそれぞれ2頭が重賞ウイナーとなっている。クラシックディスタンス向きの本格派であり、成長力にも富む。そろそろG1ホースが誕生しそうな予感がする

母ユーワジョイナー(その父ミルジョージ、1勝)の産駒には、アルアラン(オグリキャップ記念、ブリーダーズゴールドCなど8勝)、パーフェクトジョイ(5勝)、オリオンスターズ(5勝)がいる。ウインレーシングクラブにて総額2300万円で募集された。

6月28日、コスモヴューファームより函館競馬場に入厩。7月5にはゲート試験にスピード合格を果たし、青写真どおりに調整が進んだ。先週は函館2歳Sを制したクリスマスと併せ馬を消化。スピードタイプの相手に離されたとはいえ、しっかりした伸び脚を見せた。
「動きは合格点。追い切りから騎乗している三浦皇成騎手も高く評価している。デビュー戦から勝ち負けになると思う」
と、中村均調教師も期待をふくらませる。

注目のデビュー戦は、7月28日(日)、函館の芝1800m。三浦騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。