【3回函館】パリーアーク…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【3回函館】パリーアーク

パリーアーク
(牡2、美浦・加藤厩舎)
父:ディープインパクト
母:ムーンライトダンス
母父:Sinndar

稀代のスーパーホースであり、種牡馬入りしてからも日本競馬に強烈なインパクトを与え続けるディープインパクトの産駒。ファーストクロップから次々とG1ウイナーを送り出し、今春もダービー(キズナ)、桜花賞(アユサン)を手中に収めている。この世代も大挙してクラシック戦線に臨むことになろう。

母はアイルランド生まれのムーンライトダンス(その父シンダー)。G3・愛インタナショナルSの覇者である。その半兄に愛ダービーやタタソールズゴールドCに勝ったグレイスワローがいる魅力の血脈だ。同馬の全兄が現5勝のムーンリットレイク。サンデーサラブレッドクラブの募集総額は6000万円だった。

ノーザンファーム早来の屋内コースにて週3回、15-15を消化したうえ、5月31日に美浦トレセンへ。6月12日にゲート試験をパスすると、順調にペースアップされた。ウッドコースでの追い切りに跨った戸崎圭太騎手も、素質を高く評価している。
「この血統らしい柔軟な乗り心地。反応もいいですよ。折り合いなどの問題も見当たりません」

7月28日(日)の芝1800mに照準を合わせ、函館競馬場に移動。戸崎騎手を配し、初戦突破を狙う。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。