浜中Jの勢いと一緒に伸びる伸びる!オトコギマサムネだ~…平林雅芳の目

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13年7月21日(日)3回中京8日目5R 2歳新馬(芝1400m)

オトコギマサムネ
(牡2、栗東・吉田厩舎)
父:ジャングルポケット
母:レッドベリル
母父:スペシャルウィーク


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このレースまで4戦3勝2着1回の浜中J。何かゾーンに入ったかの様に、ゴール前で伸びて勝っていく。ここもまさしくそう、そこが一番伸びるかの様に外から一気に出てきたオトコギマサムネ。メンバー最速の34.2の切れ味で2馬身差の圧勝であった…。

ビデオを見直している。スタートで、何とオトコギマサムネは立ち遅れ気味でブービーに近い位置となった。先手を取ったのは武豊Jピエナブラウニーだが、内のタガノハウリングが出てきて半馬身差で雁行気味で行く。しかしペースはゆったりで、1番人気プロスパーは、ちょうど真ん中ぐらいの位置で進む。その2馬身ぐらい後ろにオトコギマサムネがいた。前はゆったりの分、後続が詰寄ってきている、タガノハウリングの真後ろのディープインパクト産駒スナッチマインドがいい手応えで追走しているのが見える。ここらが絶好のポジションかと思いながら、実戦では見ていた。そして馬群は4コーナーへと入ってきた。

手前を替えれないのか、先頭のピエナブラウニーがやや馬体を外に流しながら直線に入ってきた。その外目のタマモライトも同じような格好であった。その外へ出してきたスナッチマインド、先頭のピエナブラウニーは内から3頭分を開けている。
残り400でもまだ先頭。残り300の時に外から一気にオトコギマサムネがやってきた。内へもたれながら前へと出てきた。そのアオリを喰ったかの感じがプロスパーで、やや躊躇する処があったのか、前へワンテンポ遅れた感じだ。
手綱でかなり矯正しながらのオトコギマサムネ。最後は外へも逃げ気味でのゴールであった。結局、スナッチマインドに2馬身差をつけての快勝。まともに追えていたら、もっと離していた感じである。プロスパーがハナ差の3着。これももっとやれていた感じだ。

前半がスローなだけに、上がり3Fが11.9~11.6~11.9の切れ味勝負。そこを凄い切れ味で伸びてきたオトコギマサムネ。男気正宗と描くのであろうか、まだまだ伸びしろのある馬なのは確かな様だ…。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。