【2回新潟】レッドメイヴ…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【2回新潟】レッドメイヴ

レッドメイヴ
(牝2、栗東・角居厩舎)
父:ディープインパクト
母:シンディ
母父:A.P. Indy

ディープインパクトが父。競走時代と同様、種牡馬としても様々な記録を塗り替えつつある。来春もクラシック戦線をリードしていくに違いない。

母シンディ(その父エーピーインディ)はアメリカ産。イギリスで走り、1勝した。祖母のダンスデザインがG1・愛オークス、G2のプリティポリーS(2回)、同・タタソールズゴールドCなどを制した名牝である。同馬の兄姉にツクバコガネオー(現5勝)、モンシュシュ(現2勝、関東オークス3着)らがいる。東京サラブレッドにラインナップ。募集総額は2000万円だった。

社台ファームでの育成は順調に進行。3月27日、山元トレセンに移ってペースアップされた。5月9日、栗東に入厩し、23日のゲート試験に合格。いったん放牧を挟んで心身を整え直したうえ、7月12日に帰厩した。時計を出し始めた矢先、左トモにフレグモーネを発症する誤算があったものの、適切に処置されて短期間で完治。先週の追い切りでは上々の伸び脚を見せた。初戦から動ける態勢にある。

8月4日(日)、新潟の芝1600mで初勝利を狙う。岩田康誠騎手を確保している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。