【2回新潟】ガリバルディ…小平奈由木の注目新馬レポート

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【2回新潟】ガリバルディ

ガリバルディ
(牡2、栗東・藤原厩舎)
父:ディープインパクト
母:シェンク
母父:Zafonic

稀代のスーパーホースであり、スタリオン入りしてからも日本競馬に強烈なインパクトを与え続けるディープインパクトの産駒。ファーストクロップから次々とG1ウイナーを送り出し、今春もダービー(キズナ)、桜花賞(アユサン)を手中に収めている。この世代も大挙してクラシック戦線に臨むことになろう。

母シェンク(その父ザフォニック)はイギリス産。G2・伊1000ギニーを制し、G1・仏1000ギニーでも4着した。繁殖成績も優秀であり、同馬の姉兄にデイリー杯2歳Sや関屋記念の覇者となったマルカシェンク、京成杯オータムHで重賞勝ちを果たしたザレマらがいる。募集総額8000万円で社台サラブレッドクラブにラインナップされた。

この母系らしく雄大な馬体を誇り、体力も豊富。社台ファームでの育成時も大人びた走りを見せていた。5月29日、栗東に入厩。丁寧に手順を踏みながら、着実な進歩を示す。6月26日のゲート試験をパスすると、本格的な追い切りに移行。先々を見据えた仕上げではあっても、たびたび調教に跨っている福永祐一騎手も、乗り味の良さを絶賛している。

福永騎手を配し、8月3日(土)、新潟の芝1800mに初登場。いきなり好勝負は必至だろう。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。