レコードでV、ホウライアキコ速い!

トピックス


13年7月27日(土)2回小倉1日目6R 2歳新馬(芝1200m)

ホウライアキコ
(牝2、栗東・南井厩舎)
父:ヨハネスブルグ
母:ホウライサンデー
母父:サンデーサイレンス


【このレースの全着順・払戻金はこちら】

先頭に立ったのは、スタートしてから1ハロン過ぎぐらい。そこから1馬身あるかないかのリードを取っていくホウライアキコ。いわゆるひきつけ逃げ。4コーナーでは4頭が横一線に並ぶ程。しかし直線に入ってからが良く伸びていったホウライアキコ。終わってみればレコードを更新していた。
前半3ハロンを34.0で行って上がりの3ハロンを33.8で押し切った。そんなに前半に無理をしないでこのタイムだけに、この開催はかなり速い時計の決着になりそうだ…。

真っ先にゲートを飛び出したのは、1番人気のマイネヴァリエンテ。しかしそれからがそんなにダッシュがついていない。すぐさまシゲルイワシロが内から並びにきて、交して前に出ていく。さらに行き脚のついたホウライアキコ、ロスヴァイセが抜いていった。
1ハロンが過ぎるあたりで、今度はホウライアキコが内ラチに沿って先手を取っていった。2番手にロルヴァイセ、シゲルイワシロはやや下げて、ジワっとする。マイネヴァリエンテ、キンシノキセキらが追走の形をとって3コーナーのカーヴを廻っていく。
4コーナーが接近する時には、逃げたホウライアキコに半馬身差でロスヴァイセ、さらにシゲルイワシロ、そしてマイネヴァリエンテと、半馬身ずつの差となる。カーヴを廻る時にはさらに大接近してきた4頭だった。

内ラチ沿いの5番手で、手応えも十分に残っているキンシノキセキ。これはいい位置だと私は心の中でほくそえむ。前の4頭は直線に入ってもそんなにバラけない。
シゲルイワシロが脱落気味となった残り1ハロン。ここからホウライアキコの和田Jが追い出した。1馬身、2馬身と差を広げていく。ロスヴァイセとマイネヴァリエンテの間を割るのかと思えたキンシノキセキの武豊Jだが、最内が開いたのを見逃さずに内を突く。その間にホウライアキコはドンドンと前へと行く。手綱を上下するだけで、チラっとオーロラビジョンを見て後続を確認した和田J。最後は手綱を上下するだけで追っていなかった。
まるで往年の南井克己Jを見ているかの様であった…。キンシノキセキが2着であった。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。