<函館インタビュー>好走条件が揃ったスマートロビン…札幌日経OP

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夏競馬特集を展開中の競馬ラボでは、夏の風物詩といえる北海道開催をフィーチャー!今週は日曜メインの札幌日経オープンを予定している有力馬に現地特派員が直撃。ここでは復権を懸ける重賞ウィナー・スマートロビン(牡5、栗東・松田国厩舎)について、現地滞在中の三方大地調教助手に答えていただいた。

-:札幌日経オープンを予定しているスマートロビンについて、よろしくお願いします。

三方大地調教助手:よろしくお願いします。

-:前走の目黒記念は一年振りのレースでしたね。それを終えて栗東を経由して、函館に来たのはいつ頃ですか?

三:先週の金曜日着ですね。疲れを取ってから、ということで、日曜日は時計を出さず、キャンターまでは乗って、今日の追い切りということで順調は順調だと思います。

(最終追い切りは函館W 5F:68.2-53.5-39.7-13.3秒)

-:結構入念に乗り込んでいましたね。

三:そうですね。「距離は長めに乗るように」という先生(松田国英調教師)からの指示で。大きい馬ですしね。使う距離のこともあるし。

-:前走は12キロ増えてましたが、今回はだいぶ絞った、シェイプアップしたと。

三:ちょっと数字的には大きいかなという感じはしますけれど、シルエットはだいぶ変わってきた感じはしますね。数字(馬体重)は相変わらず、あるにはあると思います。まあ、540キロ台かなと……。

-:でも、成長分も含めてということですからね。

三:今はこれでも走れるのかなと思います。栗東では坂路の動きからして、終いの伸びがだいぶ違ってきた感じがありましたから。

-:栗東の坂路と、この函館のちょっと狭いウッドコース、工夫する点はどういうところですか。

三:スピードに乗せ辛いというところはあるので、その辺は先生が“長め長め”という感じで、メニューを組んでくれているのだと思います。だから、しっかり汗をかいて、運動量は乗るようにはしてます。



-:涼しいですからね、栗東と違って。その辺、やっぱり馬は過ごしやすくはなっていますよね。

三:向こうだとバテないように、という感じでやっていますけれど、こっちだと逆に運動量をしっかり確保するように。歩いてるだけで、逍遥馬道とかがなくて軽いですしね。その辺に気をつけて、みんなやるようにはしてます。

-:今回は2600mで距離もちょうどいいと思います。

三:2年前に1000万下の阿寒湖特別で強い勝ち方をしているんですよね。大体、2500では強い競馬をしてるし、距離もいいのかなっていう。

-:斤量も軽くなりますもんね。

三:期待が出来そうな要素は揃ってると思います。

-:叩き一変して。

三:相手が楽になって、斤量も軽くなって、というところは、すごく期待したいところですよね。

-:この馬に味方してますよね。馬場とかちょっと悪くなりつつあると思いますけれど、その辺は問題ないですか?

三:力はある方だと思うのですが、あんまり道悪でやったことないですからね。その辺はなんとも、良いとも悪いとも言えないですけれど。

-:雨で濡れちゃって表面が滑るよりは、という感じなんですかね?

三:結構跳びが大きくて、大きいけどキレイな走りをするんで、滑ったりは、馬のことを考えたらなるべく無いほうがいいですよね。

-:鞍上は福永騎手ということで。

三:僕は福永さんと聞いています。喉の手術をした馬ですからね。それから、まだ1回しか競馬をしていないから、それがよくなったのかどうなのかをはっきりしたいですね。

-:じゃあ、今回それを確認するためのレースでもあるわけですね。

三:そうですね。前走の時ジョッキーが「喉はどうもない」って。敗因は「やっぱり久々の分かな」というコメントだったので。そこから考えたら“今回は良いはず”と僕らは思ってやっているんです。

-:まあ、調教もそういう反応を確かめる感じの内容ですね。

三:調教で乗っていて、喉で苦しがるということはないんですけど。



-:スクーリングなどもされてて、歩様とかそういうのも前よりは変わってきましたか?

三:スクーリングに関しては、元々そんなに動じない馬なので大丈夫かなという気はしますけど、念のためにやってますね。

歩様に関しては、トモがしっかりしてきた感じはしてますね。2歳から大きかいには大きかったんですけれど、トモの力とかが、まだ緩いなと。それが良くなってきて、坂路の終いを13秒前後で上がってくる馬が、12秒前半とか11秒台とか終い出るようになってきたのがすごいですね。


-:しんどいラストを12秒で走れるということは、馬がパワーアップしているということですね。

三:競馬でも、先行するけど終いが甘い、みたいな時期がしばらくあったので。勝ったときは抜け出して、そのまま踏ん張ったんですけれど、その辺も成長してくれているんじゃないかなと。

-:わかりました。では、札幌日経オープン期待しています。

三:そうですね。僕らもどんな走りをしてくれるのかなって楽しみにはしてます。

-:わかりました。楽しみにしてます。ありがとうございました。

三:ありがとうございました。

戦線復帰後、初勝利へ向けての意気込みを語ってくれた三方大地調教助手