<函館インタビュー>初物尽くしもタフさと堅実さでカレンミロティック

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日曜メインの札幌日経オープンで注目を集めるカレンミロティック(セ5、栗東・平田厩舎)に競馬ラボ・函館特派員が直撃。前走の垂水Sを制し、オープン入りしたばかりだが、新たなステージに向けての手応えについて陣営に迫った。

●オープン入り後も予定通りの調整

-:では、札幌日経オープンを予定しているカレンミロティックについて、よろしくお願いします。

高坂助手:よろしくお願いします。

-:前走で垂水ステークスを快勝して、今回、函館に来てからの調教はいかがですか?

高:6月の頭に競馬を使って、今回のレースが8月4日で、2ヶ月間なので、中間は少し楽をさせました。その割りに牧場でキッチリやってくれてたみたいなので、びっちりと速いところを2本、週末に1本入れて、そういう調教過程で予定通り来てますね。

-:水曜の追い切りもも池添騎手が騎乗されていましたね。

高:わざわざ池添くんが乗りに来るということで、動き自体は池添くんも「よかったっすよ」と言っていたので、まあ、問題ないかなと。ハミを噛む馬なので、あんまりびっちり仕上げちゃうと折り合いを欠くかもしれないので、これくらいの感じでいいのかなと思いますけどね。

(最終追い切りは函館W 5F:67.3-52.3-38.9-12.8秒)

-:体重面はどうでしょうか?

高:体重に関しては、前走が鳴尾記念を使えるかもしれないということで、重賞を使ったら夏場は放牧という予定になっていたのです。当初は重賞を使う上で、放牧も予定されていたので、強めに負荷をかけて、仕上げにいった感じでしたね。その後、ちょっと疲れは見せたので、放牧でちょうどよかったですね。前回はビックリする内容でしたけどね。

-:レコード勝ちですもんね。なかなかあの時計は出ないですよね。

高:準オープンであれだけちぎる競馬も見ないものですし、改めて、走る馬なんだと思いました。流れもよかったし、降級組が意外な結果に終わっていましたからね。そうなると立ち回りが上手いので、周りにも絡まれずにあの位置で競馬が出来たのは強みですね。



●洋芝は未知数も、タフな展開向きのタイプ

-:函館は6月からの開催もあり、先週はパラパラと雨も降っていました。ちょっと荒れているかとは思いますがいかがですか?

高:この馬は雨自体は良くはないと思うんです。唯一、掲示板を外したのが重馬場だったので、あんまり良くはないと思うんですけれど、荒れ馬場自体は名古屋城Sを使った時が、高松宮記念の日で開催の最後じゃないですか。
差し馬場のような、荒れてきた馬場を4角先頭でそのまま凌ぐ勢いだったので、荒れ馬場自体は問題ないのかなと思うんです。京都が苦手で阪神が得意な馬ですから。ただし、洋芝自体は初めてなので、やってみないとわからないですね。


-:坂があった方がいいタイプと。

高:タフなコースの方がええかな、というイメージではいるんです。

-:週末の天気は大丈夫そうなので、順調に当日を迎えるだけですかね。

高:良馬場で競馬が出来たら、自ずと結果は付いてきてくれると。今までは条件馬の身ながらも、強い相手とやっていますのでね。このメンバーでも見劣りはしないと思うので。

-:メンバー構成的にも前を行く馬が引っ張るような展開かと思います。

高:他馬に行ってもらった方がいいですね。もし、行かずに引っ掛かって厳しい場合は、こっちが行ってもいいぐらいです。

-:そこはもう鞍上に任せると。あと距離は小回りの2600mです。

高:使ったことがないので、やってみないとわからないですね。初めて尽くしで、これだけ注目してもらっているのはありがたいことなんですけれど、期待半分・不安半分、という感じですね。
今年使ったレースは全部違う条件なんですよ。だから、色々な馬場を経験した、その一環で小回りの2600mも、なんとか堅実にこなしてほしいですね。




●堅実さが持ち味

-:11戦連続して3着以内。堅実さが売りですね。

高:ここのところそうですね、堅実が売りの最後ちょい負け(笑)。

-:勝ち味に遅いのか、堅実なのか、という感じというか。

高:勝つときは、鮮やかというか、時計も速いですからね。そういう流れに強いんですよね。スローで上がり勝負になると弱さが出るし。

-:では、ある程度流れてほしい、今回も2頭に引っ張ってもらって、見ながらレースを進められたらと。

高:流れた方がいいですね。早めに動いていくことになるとは思いますけれど、そういう競馬になればいいんじゃないかなと思います。

-:最後に堅実さがものを言うか。

高:馬券にはなってくれると思うんですけれど、勝ちきれるかどうかはわからないですね(笑)。もちろん勝ってほしいですけれどね。ただ、まだ目標は先なので。

-:馬にかかる期待も大きいという訳ですね。

高:まだまだ行ける馬だと思ってますので。なんとか勝って、賞金えお足して“次のステップへ”と思ってますけどね。

-:厩舎の看板馬カレンブラックヒルに続いてほしいですね。

高:そうですね。あれはもう天才型ですからね。こっちはまあ、努力型ですから。堅実な秀才型ですからね。あれくらい走ってくれればいいんですけどね。上位に行けるくらいの仕上げにはなっていると思うんですけどね。

-:わかりました。では、週末のレース期待しています。

高:ありがとうございます。

-:ウィナーズサークルで待ってますので。

高:それ、みんなに言っているでしょう(笑)。