「菊花賞を」ヤマイチパートナーは相手強化も歓迎…松前特別

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ここへ来て未勝利、500万下を通過。急上昇をみせるヤマイチパートナー(牡3、栗東・鹿戸明厩舎)が土曜函館最終の松前特別で3連勝を目指す。

連勝の2戦は共にハナ差をモノにした辛勝。前走の大森浜特別も、直線半ばで先頭に踊り出ると、後続の強襲に遭う厳しい展開。そこをゴール前はクビの上げ下げを僅か凌ぎ切った。

「相手を抜かすと遊んでしまうからね。それでも、乗りやすさがあって、大人しいタイプ。着差は僅かだけれど、ゴールで前に出てればイイですから」と佐々木規幸調教助手は着差よりも勝利を評価する。

昨年の11月から、ひと月に一度のペースでコンスタントに使われているが、前走後も中2週で3本の時計マークし、意欲的なメニューを消化。疲れ知らずのタフネスさ振りを発揮している。

「この中間も状態面に問題はないですよ。いい状態をキープしていますからね。今週の追い切りも“体を絞ろうかな”と思ってね。一杯にやりました。何本(追い切りを)やっても疲れませんから」

今回は1000万下条件の芝2600m戦。古くはマンハッタンカフェなど、レースこそ違えど、北海道シリーズの長距離戦を足がかりに秋の飛躍をみせた3歳馬は多く、ここを勝てば、見えてくるのは菊花賞だろう。

「もう、だいぶ前から菊花賞を目指してはいました。今の賞金でも、神戸新聞杯は使えるんじゃないかと思いますけれどね。メンバーも強い奴がいた方が良いんじゃないですか?今回は逃げ馬で強い相手もいるし、目標にできるから」と佐々木助手は力を込める。父サムライハート、母父リアルシャダイの異色血統の秘密兵器が、秋の大舞台を目指し、勝負を懸ける一戦に注目だ。