秋山騎手も評価「パワーがある」ウッドフォード…函館注目2歳新馬

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ウッドフォード
(牡2、栗東・須貝厩舎)
父:アグネスデジタル
母:シンシンパッション
母父:ヘクタープロテクター

父は芝・ダートでG1を制し“二刀流”で名を馳せたアグネスデジタル。母のシンシンパッションは現役時代に3勝をマーク。ウッドフォード自身もオーナーの飯田正剛氏にみそめられ、今年の千葉サラブレッドセールで1050万円で落札された。

血統に裏打ちされた素質も、担当する山田隆裕調教助手はこう評価する。
「芝・ダート、どちらも大丈夫そうですね。体つきも結構ガッチリして、ムキムキなんですよね。だから特にダートはやれそうかなと思っています」

「栗東でもしっかりやってきた」と同助手が語るように、既に栗東で乗り込んでから函館には3週間前に入厩。栗東坂路での最終追い切りも54秒4、ラスト1Fは13秒0でまとめ、2歳としてはマズマズの時計をマーク。今週の追い切りも秋山真一郎騎手を背に函館Wで5F:69.0-54.0-41.4-13.1秒でまとめ、古馬1000万のゴールデンムーンと同入。重い函館のウッドコースを力強く走りきり、鞍上も「結構パワーがあるから、いいと思うよ」と好感触を掴んでいる。

そして、山田助手は特筆すべきポイントをこう続ける。
「結構ゲートはかなり速いんですよ。だから、ゲート試験前後は、『長い距離よりも1200mとか、短いところのダートでもいいのかな』っていう話をみんなとしていたんです」

それでも、追い切りを重ねるうちに潜在スタミナをみせ、結果的に1700mに挑戦することに。「1頭になったら、馬を恋しがって鳴いたり、よそ見して馬を探したりするところもありますけれど、大人しい性格ですし、調教をしている限りはコースは問わないタイプです」とオールマイティーさものぞかせる。

8月3日(土)、函館ダート1700mに調教で感触を掴んでいる秋山真一郎騎手で出走予定。他馬にヒケをとらないであろうカイ食い、調教量で、ライバルたちを突き放す。