【札幌記念】2週前/成長みせるロゴタイプ「大人っぽくなった」

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8月18日(日)に行われる札幌記念(G2)に出走予定のロゴタイプ(牡3、美浦・田中剛厩舎)が7月18日、函館に入厩した。

上半期は圧巻のレコード勝ちの皐月賞をはじめ、3戦を消化。前走後は、千歳の社台ファームで放牧に出され、激戦の疲れを癒した。放牧の効果について窪田崇調教助手は「春のクラシックの疲れも癒えてリフレッシュして帰ってきました。体つきなどはもともとシッカリした馬だけに別段、変わってはないですね。ただ、雰囲気は大人っぽくなったかなと思います」と成長を感じ取っている。

放牧先で乗り込んではきたものの、先週、今週と、まだ2本の時計を出し始めたばかり。7月31日(水)には村田一誠騎手を背に2週前追い切りを消化。函館Wで5F:70.0-54.8-40.7-13.4秒(馬なり)をマークするなど、軽めのメニューを消化しているところだが、「来週からピッチは上げていきます。順調に調教は消化できてますよ」と青写真通りの調整を進めている。



その函館はデビュー戦で初陣を飾った所縁のある舞台。「涼しい気候は合っていますね。函館競馬場の施設自体は狭いので、調教は長め長めで乗るようにして、負荷をかけるように心がけています」と陣営も仕上げのノウハウを心得ている様子。

昨秋から、世代の第一線を牽引してきたロゴタイプだが、今回の最大の焦点は初の古馬相手だろう。それでも、敵は自分と言わんばかりにマイペースを貫く構えだ。 「メンバーは強いのは当たり前の事なので……。周りを意識してやってしまうと良くないので、ロゴタイプのペースを貫く形で、いつもの通りにやるようにしてます」。

そして、皐月賞馬の強さの秘訣について、窪田助手はエピソードを語る。「もう少しピッチも上がれば馬もピリピリしてくるでしょうし、競馬が近いんだとわかってくると思います。競馬が近づいても、飼い葉食いは減らないですよ。オン・オフの切り替えが上手な馬で珍しいんですけれど、馬房の中でも横になって寝ている事が多いんです。それが、この馬の強さの秘訣かもしれません(笑)」

この秋は天皇賞(秋)(G1)を視野に入れるロゴタイプ。古馬相手に勝利を収め、G1 2勝の実力を示すことができるのか。興味の尽きない一戦となりそうだ。


カメラにも動じることのないロゴタイプ。G1馬の貫禄を窺わせている