【2回新潟】クイーンズシアター…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【2回新潟】クイーンズシアター

クイーンズシアター
(牝2、栗東・安田厩舎)
父:ディープインパクト
母:センボンザクラ
母父:サクラユタカオー

父は種牡馬となっても日本競馬を牽引するディープインパクト。史上最速のスピードでJRA500勝に到達した。類まれな柔軟性やバネを産駒に伝え、前3世代ともクラシック制覇を成し遂げている。

母センボンザクラ(その父サクラユタカオー)は4勝をマーク。同馬の姉兄にエリザベス女王杯を制したクィーンスプマンテ(6勝)、兵庫ジュニアグランプリを3着したナリタカービン(3勝)らがいる。グリーンファーム愛馬会の所属。募集総額は3000万だった。

社台ファームで順調に基礎固めされ、5月29日には山元トレセンへ移動。6月13日、栗東に入厩した。28日のゲート手試験をパスすると、坂路を中心にコンスタントに追い切りを重ねる。余力を残しながらも、先週はラスト11秒9の鋭い伸びを披露。非凡な才能は疑いようがない。

「予定どおりに態勢が整いました。実戦でもいい脚を使ってくれるでしょう」(安田隆行調教師)

先週の新潟を除外されたが、引き続き横山典弘騎手を確保でき、8月11日(日)、新潟の牝馬限定・芝1600mに向かう。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。