【2回新潟】サトノアラジン…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【2回新潟】サトノアラジン

サトノアラジン
(牡2、栗東・池江厩舎)
父:ディープインパクト
母:マジックストーム
母父:Storm Cat

稀代のスーパーホースであり、スタリオン入りしてからも日本競馬に強烈なインパクトを与え続けるディープインパクトが父。ファーストクロップから次々とG1ウイナーを送り出し、今春もダービー(キズナ)、桜花賞(アユサン)を手中に収めている。この世代も大挙してクラシック戦線に臨むことになろう。

母マジックストーム(その父ストームキャット、米3勝)は、G2・モンマスBCオークスを制し、G1のスピナウェイSでも3着した実力馬である。同馬の半兄に現オープンのエスケープマジック。全姉のラキシスも新馬勝ちを果たし、今後の飛躍が期待される。セレクトセール(当歳)に上場され、1億3000万円で落札された。

父の産駒らしからぬ雄大な馬格を誇りながら、手脚が長く、フットワークは柔軟。ノーザンファーム空港での育成時よりダイナミックな走りが目立っていた。NFしがらきを経由し、6月12日に栗東へ移動。目に軽い外傷を負うアクシデントがあったものの、素直な性格だけに、すぐに調整は軌道に乗った。7月12日、ゲート試験に合格。ひと追いごとに反応が良化してきた。先週のウッドコースでは古馬のダンノウィスラー(準オープン)と併せ、同時入線する好内容。先々を見据えた仕上げであっても、十分に動ける態勢が整っている。

いよいよ8月10日(土)、新潟の芝1600mに初登場。戸崎圭太騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。