【3回函館】プライマリーコード…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【3回函館】プライマリーコード

プライマリーコード
(牝2、栗東・佐々木厩舎)
父:クロフネ
母:インディスユニゾン
母父:サンデーサイレンス

前3年の総合サイアーランキングでは、3、2、5位と抜群の安定度を誇っているクロフネが父。スピード豊かな産駒が多く、芝・ダートを問わずコンスタントに勝ち上がるうえ、フサイチリシャール(朝日杯FS)、スリープレスナイト(スプリンターズS)、カレンチャン(スプリンターズS、高松宮記念)、ホエールキャプチャ(ヴィクトリアマイル)らのトップクラスを送り出している。牝に成功例が多いのも特徴だ。

母インディスユニゾン(その父サンデーサイレンス)は未出走だが、フサイチエアデール(報知杯4歳牝馬特別など重賞を4勝、ライラプスやフサイチリシャールの母)の全妹にあたる良血。同馬の兄姉にライトニングボール(3勝)、リーチコンセンサス(4勝)、ミッキーオリーブ(現2勝)らがいる。キャロットクラブにて総額1600万円で募集された。

ノーザンファーム早来で順調にペースアップ。丹念に15-15を消化した後、6月28日、函館競馬場に入厩した。7月12日のゲート試験をパス。意欲的に追い切りを消化しても堪えた様子などうかがえない。先週のウッドコースでは併走馬を楽々と突き放し、非凡な脚力をアピールした。

佐々木晶三調教師のトーンも上がっている。
「スピードタイプと見ていたが、調教から跨っている三浦皇成騎手によれば『距離はあったほうがいい』とのこと。初戦から勝負になるし、先々まで楽しみ」

8月11日(日)、函館の芝1800mにスタンバイ。三浦騎手で初戦突破を狙う。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。