13年8月4日(日)2回小倉4日目6R 2歳新馬(芝1200m)

シゲルカガ
(牡2、栗東･谷厩舎)
父：パイロ
母：アレグレッツァ
母父：シャンハイ

【このレースの全着順・払戻金はこちら】

スタートしてすぐに先頭に立ったシゲルカガ。前半を34.1と、小倉にしては楽なペースで行けた。結局は2番手につけたヘリオドールがそのまま2着でのゴール。1番人気のメイショウコルノは態勢が決まったゴール前で少し差を詰められただけ。行った行ったの結果となった。
時計は平凡だが、直線1ハロン過ぎて鞍上がステッキを入れようとして後方を確認したら誰も迫ってくる馬が居ない、と、追うのをほどほどにした格好に見えたのだが…。

ここまで、今週の新馬戦2鞍を武豊Jが勝った。ここも1番人気の支持である。メイショウコルノ、もしかして…なんて思ってしまいました。
そのメイショウコルノ、ゲートを上と出る感じでのスタート。それでも先手を取って行けるのか？と思えたものだったが、中からシゲルカガがスーッと前へ出て行く。外からヘリオドールが上がる。メイショウコルノも先手を主張するのかまであったが1ハロンを過ぎると4番手となる。外でサカジロウォーシイが3番手。前の3頭が、持ったままで行けているのに、メイショウコルノだけがやや鞍上の手が動いている感じだ。中団からヒカリセットがだいぶ脚を使って前に接近してきて4角を迎える。シゲルカガが1馬身リードで最後のカーヴに入ってきた…。

結局、後続との差をまったく詰寄られないまま、シゲルカガは押し切っていく。2着も2番手のヘリオドールがそのまま入り、3着には内へ進路を取ったメイショウコルノ。4着にサカジロウォーシイを交してヒカルセットが上がっただけ。いわゆる、行った行ったのレースとなった。
シゲルカガの国分恭Jは、左ステッキを小刻みに入れながら後ろをチラ見して進み、さらにもう一度、後ろを見て、後は手綱を少ししごくだけの所作でのゴールであった。

階段を下りる途中で谷師が《ケイコ通りに走ってくれた…》と歓喜の声を出していた。
スタートがあまり早くなかったシゲルカガ。もっとそこらも改善されてくるだろうし、時計は平凡だが、目一杯に追ってのものでないから大丈夫。まずは嬉しい初陣勝ちであった…。
父パイロは、中京で西浦厩舎のルイカズマがダートでレコード勝ちをした様に、ダートは滅法いいのかも知れない。このシゲルカガも谷師がケイコどおりと言っている様に、なかなかケイコ駆けする様。ダートはなおの事、いい馬かも知れません。

---

平林雅芳 （ひらばやし まさよし）
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。