【4回函館】ガートルード…小平奈由木の注目新馬レポート

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ガートルード
(牝2、栗東・須貝厩舎)
父:ジャングルポケット
母:アンブロワーズ
母父:フレンチデピュティ

ジャガーメイル(天皇賞・春)、オウケンブルースリ(菊花賞)、トールポピー(オークス、阪神JF)などを送り出し、大舞台での強さが光るジャングルポケットが父。この世代も優秀な繁殖を集めていて、大物の登場が待たれる。

母アンブロワーズ(その父フレンチデピュティ、4勝)は函館2歳Sの覇者。阪神ジュベナイルFでも2着した。曽祖母バレークイーン(フサイチコンコルドやアンライバルドの母)に連なる名牝系である。サンデーサラブレッドクラブの募集総額は2200万円だった。

ノーザンファーム早来で順調にペースアップ。NFしがらきを経由し、6月28日、栗東に移動した。7月10日のゲート試験をパス。時計を出し始めてからも疲れなど見せず、飼い食いも安定している。30日に函館競馬場へ移動してからも、青写真どおりにメニューを消化。先週はウッドコースで追われ、アイノデンドウシ(2歳未勝利)にコンマ4秒の先着を果たした。雄大な馬体の持ち主ながら、反応は鋭い。

「スケールが大きいね。実戦でもセンスの良さを発揮してくれるはず」
と、須貝尚介調教師も自信の表情。

8月18日(日)、函館の芝1800mにスタンバイ。追い切りにも跨り、素質の違いを感じ取っている丸山元気騎手で。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。