【2回小倉】ルージュエブラン…小平奈由木の注目新馬レポート

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ルージュエブラン
(牝2、栗東・千田厩舎)
父:ホワイトマズル
母:パッションレッド
母父:アグネスタキオン

イングランディーレ(天皇賞・春)、スマイルトゥモロー(オークス)、シャドウゲイト(シンガポール航空インターナショナルC)、アサクサキングス(菊花賞)、ニホンピロアワーズ(JCダート)などの一流馬を輩出しているホワイトマズルが父。ダンシングブレーヴの貴重な後継であり、大舞台向きの底力が魅力である。

母パッションレッド(その父アグネスタキオン)は3勝をマーク。同馬は待望の初仔となる。祖母が富士Sや中山牝馬Sなど5勝したレッドチリペッパー。馬主を対象とした社台グループオーナーズに総額1200万円でラインナップされた。

社台ファームでの育成は順調に進行。5月17日にはグリーンウッドトレーニングへ移動して定期的に15-15を消化した。6月19日、栗東に入厩すると、坂路を中心に入念な乗り込みを行いながら、ゲート練習に取り組む。2回目のチャレンジで7月31日の試験に合格。速い時計の本数は少ないものの、先週のウッドコースでは6ハロンより1秒5も先を行くパートナーを追いかけ、きっちり同時入線を果たした。中身はしっかりできている。この父らしく、長めの距離で渋太さを発揮しそうな印象を受ける。

8月18日(日)、新潟に組まれている芝1800mも視野に入れているが、福永祐一騎手を確保している同日の小倉、芝1800mへの出走が有力。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。