【札幌記念】天国の師へタッチミーノット「いい報告が出来れば」

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8月18日(日)に行われる札幌記念(G2)を予定しているタッチミーノット(牡7、美浦・菊川厩舎)。前走の目黒記念後(5着)は山元トレセンへの放牧を挟み、7月下旬に函館へ入厩。自身、3年振りとなる函館での調整をはじめ、14日(水)は函館ダートで追い切り。6F86.2-69.4-54.4-39.8-12.2秒をマークした。

「追い切りにまたがってもらった四位騎手も『いいね。順調だね』と評価してくれていますし、美浦よりも涼しいので、調整はしやすいですね。滞在なので気持ちが緩んだり、体重が重くなりやすいので、そこには気をつけて調整しています」

とは担当する吉沢七留調教助手。今年も明け7歳にして、中山金杯で重賞初制覇。その後も4着、4着、5着と重賞の舞台で安定した走りを続ける愛馬を支える女房役だ。

ただし、人馬にとってもこれが最後のタッグとなる。7月12日に以前の管理調教師であった柴崎勇調教師が逝去。馬房の臨時貸付に伴い、現在はスタッフと共に菊川厩舎に移籍しているが、8月20日(火)で柴崎厩舎のスタッフが新厩舎へ移籍することに決定したのだ。

「20日でこの馬を担当するのも最後になりましが、、競馬がちょうど18日でギリギリ。今年ようやく重賞を勝てて、この馬も軌道に乗ってきたところ。こういう形で解散ということになってしまうのは残念ですが、レースをもう1度使える、という話でしたので、最後は皆で、柴崎厩舎勢で盛り上がって、一生懸命、頑張って来ました。メンバーは強いですが、この馬も良くなっていますし、力もつけてきています」

柴崎厩舎のスタッフにとってもタッチミーノットと「最後の一戦」となる札幌記念。それだけに天国で見守る師に弔いのレースとすべく、吉沢助手、旧柴崎厩舎のステッフも執念を燃やしている。

「先生も1番気にかけていた馬だったので、天国から応援は絶対にしてくれていると思います。いい報告が出来ればと思います」恩師への思いを乗せて。吉沢助手は健闘を誓った。


タッチミーノットの吉沢七留調教助手