【2回新潟】サクセスコード…小平奈由木の注目新馬レポート

トピックス

サクセスコード
(牡2、美浦・武藤厩舎)
父:ファスリエフ
母:コードネーム
母父:サンデーサイレンス

父はカルティエ賞最優秀2歳牡馬に輝いたファスリエフ。フィーニクスS、モルニー賞と短距離G1を制し、5戦無敗で競走生活を終えた。キャリーオンケーティー(チェヴァリーパークS)をはじめ、ヨーロッパでは多数の重賞勝ち馬を誕生させた。輸入後の種牡馬成績は物足りないものの、コンスタントに勝ち上がる血。本年7月にこの世を去ってしまったのが惜しまれる。

母コードネーム(その父サンデーサイレンス)は3勝をマーク。その全弟にマイルチャンピオンSや香港マイルでG1制覇を果たしたハットトリックがいる。祖母トリッキーコードはサンタイネスBCSなど米9勝の一流馬である。社台グループオーナーズに総額1500万円でラインナップされた。

500キロ超の雄大な馬格を誇りながら、追分ファームリリーバレーでの育成時も反応の良さが目立っていた。美浦への入厩は7月12日。24日にゲート試験をパスすると、スムーズに出走態勢が整った。先週の坂路では強めに追われ、半マイル50秒8の好時計。物見する若さをのぞかせたとはいえ、ラストも12秒9でまとめた。新馬向きの勝気な性格であり、中身もしっかりできている。

8月24日(土)、新潟の芝1400mにスタンバイ。石橋脩騎手に依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。