【凱旋門賞】国内最終追い/ユタカ「ワクワクしている」

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10月6日の凱旋門賞(G1)に挑戦するキズナ(牡3、栗東・佐々晶厩舎)の国内最終追い切りが、21日(水)、栗東坂路で行われた。同馬は31日に渡仏し、凱旋門賞と同舞台で行われる9月15日のニエユ賞(G2)に出走する予定。追い切りに跨った武豊騎手の一問一答は以下の通り。

-:キズナについて武豊騎手にお話を伺います。よろしくお願いします。それではまず、国内での最終追い切りが終わりましたが内容を教えていただけますか?

武豊騎手:坂路コースで今日は併走だったんですけれど、1頭、前に走ってもらってそれを後ろから追いかける形で、僕自身はダービー以来の騎乗だったので凄く楽しみにしていましたし、凄く良い調教が出来たと思いますね。

-:久々に跨ってみての感触はいかがでしたか?

豊:流石に良い馬だと思いましたね。やっぱりダービー馬だなと思いました。

-:ダービーから今までで何か変わったところはありましたか?

豊:大きくガラッと変わったという感じではないですけど、全体的に凄く体を良く使えていましたし、走りが少し大きくなったような気がしますね。

-:いよいよ凱旋門賞となりますが、キズナにとってロンシャン競馬場の馬場はどう見られていますか?

豊:やってみないと分からない面はありますけど、それほどレースへ行って癖のある馬ではないのでこなしてくれるとは思っています。

-:長い直線についてはいかがですか?

豊:直線が長いのは良いですね。

-:そして、オルフェーヴルや海外勢からも強豪が出走予定されていますが、その点についてはいかがですか?

豊:当然そういうレースなんでね、世界一決定戦と言っていいレースですから強い馬が全て出てきますからね。でも今年の日本のダービー馬として堂々と胸を張って出走できる馬だと思っていますし、非常に楽しみですね。

-:武騎手にとっても6度目の凱旋門賞挑戦となりますが、どんな印象を持っていますか?

豊:今まで僕自身としてはあまり良い結果を出せていないですけど、やはり騎手をやっている限りは本当に勝ちたいレースですし毎年の目標ですからね。今年も騎乗できることが決まった時は凄く嬉しかったですしワクワクしますね。

-:現地での難しいところであったり、日本と違うというのはどういったところですか?

豊:やはりコースが日本とは違うところが多いですけど、それほど心配しなくて良いのではないかと思っていますけどね。割とレースへ行って度胸がある馬というか、レース当日の方がいつもドッシリと構えてくれる馬なのでね。その点、海外へ行っても力を出せるタイプの馬じゃないかなと思っています。

-:そして、何度も言いますが6回目の凱旋門賞。今の気持ちというのはいかがですか?

豊:当然ワクワクしますよ。今一番楽しみにしてることですね。

-:何度もインタビューさせて頂いてますが、悲願のディープインパクトの仔で出走できると仰っていましたが、その点についてはいかがですか?

豊:そうですね。ディープインパクトで凱旋門、僕自身は勝てると思ってトライしたんですけども良い結果出せなくて非常に悔しい思いをして、その時にいつかディープインパクトの仔でまた凱旋門賞に乗りたいと強く思っていましたから、それが実現するということで本当に嬉しいですね。

-:それでは最後に、凱旋門賞に向けての抱負をお願いします。

豊:馬の方は今日、久しぶりに乗せてもらって本当にいい動きでしたし、キズナにとって良い夏を過ごしたと思います。秋には大きな仕事が待っていますし、皆さんの期待も、当然、夢も背負っていますし、万全を尽くして良い結果を出したいと思います。