この夏の函館開催で4勝、2着8回。先週の札幌記念でもアスカクリチャンが2着と好成績を残している須貝尚厩舎。残り2週も、キーンランドC(G3)にシュプリームギフト(牝5、栗東・須貝尚厩舎)が、次週の札幌2歳S(G3)にレッドリヴェール(牝2、栗東・須貝尚厩舎)がスタンバイ。今回はこの2頭の手応えについて、競馬ラボでもお馴染みの北村浩平調教助手に伺った。

－：昨日(8/21)、調教を終えたシュプリームギフトの状態の方はいかがですか？

北村浩平調教助手：前走は道悪だった影響もあって馬が競馬を止めていたのかわからないですけど、そこまでダメージはないような雰囲気でしたからね。昨日、秋山騎手が跨って本馬場で追い切ったんですけど、手応え良く、感触は掴めている雰囲気はあったので具合自体は良いと思います。

－：前走はジョッキーも乗り替わりで不本意な面もあったと思うんですけど、今回は主戦に戻るという事で。

北：そうですね。ずっと乗ってもらっていて馬の事を分かっていると思うので、今回も天気次第なんですけど、晴れで良馬場なら函館スプリントくらいはやれると思います。

－：先週の札幌記念は極悪馬場でしたからね。ああいう風にならなければ大丈夫？

北：そうですね。

－：枠は内目が欲しいですか？

北：前目の方で競馬ができるので、余計に内枠は希望ですね。

－：前走のように外を回ってしまうと持ち味が活きないという感じでしょうか？

北：1200mなのでどうしても外より内で回る方が競馬自体は良いと思うんですけど、枠は僕らがどうこうできるものでもないのでね。内枠に越したことはないですけども。

－：現在の馬体重はどうですか？

北：今日測って458キロなので、前走とそこまで変わらないくらいですかね。

－：前走のリベンジも含めて、重賞を獲りたいですね。

北：ずっと惜しい競馬が続いていたので、何とかして頑張ってもらいたいですね。


－：続いてレッドリヴェールについてですが、新馬戦を勝った後、この中間の調整はいかがでしょうか？

北：リフレッシュ放牧という形で一回、山元トレセンに出しました。少しテンションの高い馬だったので、それもあってちょうどいい形のリフレッシュにはなったかなと思いますね。

－：昨日の調教は芝コースでの追い切りでした。

北：元々、新馬も岩田さんが乗る予定だったんですけど、ローテーションが噛み合わなくて乗れなくて。新馬を使う前には栗東で一回跨ってもらっていて、「走るような感じの手応え」と言ってくれていました。今回の追い切りでは後ろから追走しての併せ馬という形で反応と手応えを確かめた調教だったんですけど、「ちょっとした扶助でビュッっと反応してしっかり伸びてくれるという手応えを感じた」という良いコメントを頂いたので、それに繋がる競馬、距離は1800mという事で延びるんですけど、折り合いがつかない馬ではないので、楽しみにはしてますね。

－：「うるさいところが」と先ほど仰っていましたが、普段からうるさい感じなんでしょうか？

北：乗ればうるさいんですけど、引き運動とか馬房の中では大人しい素直な馬ですよ。馬場に出すとか、攻め馬をするという雰囲気を出すとチャカチャカしますね。

－：当日も含めて、テンションの高さとかはチェックした方が良いですか？

北：競馬を使いつつのメンバーもいれば、新馬勝ちしてすぐに2走目を使う馬もいますけど、うちの場合は新馬を勝ってから2ヶ月くらい休みがあるので、その面では他の馬よりテンションはマシなのではないかなと。

－：逆にまだスイッチが入り切らないところというのは？

北：元々テンションの高いところがあるので、そういう面では競馬に対してはすぐにスイッチを切り替えれるような馬だと思ってます。ボーっとしているというのはないと思いますよ。

－：放牧後、しっかり切り替えられて競馬モードに近づいていると。

北：はい。良い意味で。

－：現在、馬体重はどれくらいですか？

北：416キロです。新馬の時より少し減っているんですけども、滞在なので、輸送してこうなったと思ってあと1週間またシッカリつくっていきます。

－：追い切りは日曜日と水曜日ですか？

北：日曜日は様子を見てするかしないか決めるんですけど、来週の水曜日は絶対にやります。

－：最後にシュプリームギフトとレッドリヴェールのコメントを皆様にお願いします。

北：レッドリヴェールは今年一番に新馬を勝った馬なので、何とかして頑張ってもらいたいので応援してもらいたいですね。シュプリームギフトはあと少しで手が届きそうで届かないところにいるので、何とか頑張ってもらえるように応援して頂ければなと思います。