<インタビュー>前走18着から「アッと言わせたい」ビラゴーティアラ

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重賞初挑戦となった前走のアイビスサマーダッシュ(G3)では18着と苦杯をなめたビラゴーティアラ(牝6、美浦・松山将厩舎)だが、これまで二桁着順からの巻き返しが何度もあるだけに、一戦だけで見限るのは早計と言えるだろう。2度目の重賞挑戦となるキーンランドC(G3)に向け、巻き返しの手応えを担当する芝崎博隆厩務員に伺った。

-:前走は不本意な結果になってしまいましたが、内枠が堪えた感じでしょうか?

芝崎博隆厩務員:内枠もありましたし、体重もかなり増えていましたからね。

-:446キロ、前走比+22キロというのは誤算でしたか?

芝:誤算ですね。

-:現在の馬体重はどれくらいですか?

芝:大体440キロくらいだと思います。

-:函館に来られたのはいつですか?

芝:先週の土曜日ですね。

-:昨日(8/21)の追い切りが終わってどうでしたか?

芝:前走に比べたら良いと思いますよ。

-:先週の札幌記念は馬場がすごく悪かったじゃないですか。ああいうふうにはならない方がいいですか?

芝:ええ。やってみないと分からないところはありますけどね。あとはここ3戦くらい出遅れているので、スムーズに出れれば良いなと思います。

-:短い距離で出遅れは致命的ですからね。今回は輸送がないので、それも楽ですよね。逆に体重が増えてしまうという心配はありませんか?

芝:大丈夫だと思うんですけどね。これだけ増えたのは初めてじゃないですかね。これまではせいぜい重くても440くらいでしたから。1ヶ月半、放牧に出して帰ってきた時点で460キロでしたからね。もともと420キロだったので、ざっと40キロくらい増えてました。

-:よく食べていたんですかね?

芝:何をやっていたんですかね(笑)。それで、美浦に帰ってきて4本追い切りをやって絞れたって446キロじゃないですか。

-:今回は前走のように体重面に関しては問題ないと。

芝:ないですね。

-:枠はどうですか?

芝:内枠が欲しいですけどね。スムーズにスタート出来れば良いです。

-:ジョッキーは決まっていらっしゃいますか?

芝:吉田隼人騎手を予定しています。

-:カイバ食いの方はどうですか?

芝:帰ってきてからは良いですね。

-:良い時と悪い時が極端な馬ですよね。

芝:ムラが凄いでしょう、成績。やっていても掴みどころがないですからね。

-:激走型ですよね。

芝:ハマるかハマらないかですね。

-:アイビスSDはハマって欲しかったですね。

芝:そうですね。ハマってほしかったんですけどね。枠順はしょうがないとしても、身体的にね。正直言うと意味のない放牧でしたよ(笑)。1ヶ月半出して、1ヶ月くらいで仕上がるくらいですから。考えが甘かったですね。まさかあそこまでの体重になっているとは思っていませんでしたね。大体440くらいで帰ってきて、色々やって30台、20台になってくる馬なんですけど、思った以上に増えてしまったのでね。

-:馬がリラックスし過ぎてしまったんですかね。

芝:そうですね。たった1ヶ月半でですよ。

-:今は競馬モードになっていますか?

芝:今はだいぶ良いですよ。

-:明日は乗りますか?

芝:今日は軽いところをやったので、明日明後日は普通に乗せます。

-:あとは天気と馬場状態だけですかね。

芝:どうなんですかね、洋芝って。函館が初めてですからね。

-:こなせそうな感じはしますけど、この馬は掴みどころがないですからね。

芝:ないでしょう。やってる本人も掴みどころが分からないから。

-:内に秘めたる魅力って感じですかね。

芝:そうですね。成績が成績だからね。ムラが凄いし、クラスが上がっても安定しないですもんね。正直言って、最初に会ったときは未勝利勝てば良いと思いましたよ。ここまで行くと思いませんでした。

-:そう考えたら大出世ですね。

芝:凄いでしょう。この血統でこれだけ走れば十分ですけどね。

-:スターオブコジーンですもんね。確かエンゼルカロ(99年函館3歳S勝ち馬)もそうなので、洋芝適性はあるかもしれませんね。

芝:アレも短距離でしたよね。

-:キーンランドCではアッと言わせて欲しいですね。

芝:そうですね。そう言わせてくれるようにしてほしいです。あとは本当にスタート次第ですね。