【キーンランドC】ファインチョイス「勝って引退してくれたら」

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今夏は降級もあったとはいえ、2歳時以来となった函館で2連勝。復調気配をみせていたファインチョイス(牝4、栗東・領家厩舎)。引退レースと予定していた前走のUHB賞ではゴール直前で内から交わされる2着。雪辱を晴らすべく、日曜日のキーンランドカップ(G3)で最後の一戦に挑む。

「前回勝てれば、あのまま引退しようと思っていたのですが、不本意なレースだったので、もう一回使います。その前走は2~3番手からレースをしたかったけど、スタートが良すぎてハナへ。最後も目標にされてしまったところもあります。それでも、函館巧者だから、悲観はしていないですね」とは領家政蔵調教師

この夏は4戦目。前走から中一週とタイトな間隔だが、「調教も順調にこなせています」と好調をキープ。有終の美を飾らんと、陣営は意欲をみせている。

しかし、気になるのが函館の馬場だ。先週も開催前からレース当日まで、降雨があり、札幌記念も発表以上に悪化した馬場で行われたことは記憶に新しい。
「キレイな跳びをする馬だから、ちょっと不利かなと思うんだけれど、前の方に行って大崩れしない馬だから我慢できるんじゃないかな。2~3番手から行って、自分の力を出せれば、そんなに大崩れはないと思います」とコース適性に師は期待する。

「いい状態で、無事に戻ってきてほしいけれど、勝って引退してくれたら一番うれしいこと。最後のレースですから、ファンの皆さんにも函館で応援してもらえれば力強いです」

函館の芝1200mは、函館2歳S勝ちを含む、通算5戦4勝、2着が1回と、ファインチョイスの庭ともいえるコース。ゆかりの地で集大成の走りをみせる。