土日連続重賞制覇も…ブライト&パドの鮫島勢に注目

トピックス

オリジナルインタビューでも一週前情報を語ってくれた鮫島一歩調教師だが、重賞を前にして、直前の気配を聞かせてくれた。まずはエルムS(G3)に出走予定のブライトライン(牡4、栗東・鮫島厩舎)。前走のマリーンSでは2番手につけて早めに抜け出し。オープンのメンバーを相手に4馬身差をつける強い競馬を見せ、ダート2連勝を飾った。

この中間も函館で調整を続け、21日にはテン乗りとなる福永騎手が騎乗して追い切り。函館ウッドで5F:64.4-50.4-38.0-13.9秒をマークし、感触を確かめた。

しかし、ダートで良馬場続きだった3戦から一転、レース当日までに雨予報が続き、当日の馬場状態も軽い馬場に変わりそうだが、「馬場が悪くなっても、芝の速いスピードに対応してきた馬ですし、苦にしないでしょうね。天気はあまり気にしていません」と鮫島調教師。むしろ、芝でも重賞を制した持ち前のスピードを発揮した競馬がみられそうだ。



そして、日曜日のキーンランドCに、同厩舎からパドトロワ(牡6、栗東・鮫島厩舎)が連覇をかけて出走予定。前走のアイビスサマーダッシュでは2番人気ながら10着というよもやの大敗。函館スプリントS(G3)、UHB賞と今まで2勝の実績を上げている函館の芝1200mで巻き返しを図る。

こちらも週末の悪天候については「パワータイプだから苦にしない」と師。過去に不良馬場をこなした経験があり、評価の通り、不安はなさそう。勝てば、函館SSのみならず、サマースプリントシリーズ連覇の可能性も高まる一戦。秋に向けて仕切り直しの一戦となるだろう。

「2頭とも変わらず、追い切った後も硬さも見せずにいい状態ですね。ここまで来たら、レースだからいろんなことがあるし、運も、枠順もある。あとはもう天に任せるだけ。やることはやったし、あとは無事にレースに出走できて、良い結果が出ればいいな、というところ。秋に繋げる良い競馬をしてほしい。両馬とも勝ちたいというのは当然のことだし、頑張ってほしいと思いますね」と師。

両馬とも飛躍の秋を見据えたレースへ。2日連続の重賞制覇で厩舎としても弾みをつけたいところだ。


ブライトライン(上)、パドトロワ(中)の最終追い切りの様子。鮫島師(下)にとっても力が入る週末だ