【2回新潟】イントロダクション…小平奈由木の注目新馬レポート

トピックス

注目の新馬【2回新潟】イントロダクション

イントロダクション
(牝2、美浦・鈴木厩舎)
父:デュランダル
母:ダークエンディング
母父:End Sweep

抜群の末脚を駆使し、G1を3勝したデュランダルが父。サンデーサイレンスの後継ながら、2年連続でJRA賞の最優秀短距離馬に輝いた。産駒は幅広いカテゴリーで活躍。フラガラッハ(中京記念2回)、ジュエルオブナイル(小倉2歳S)に代表されるように、スプリントからマイルでの強さはもちろん、エリンコート(オークス)がクラシック制覇を成し遂げた。本年7月にこの世を去ったのが惜しまれるが、残された世代からも大物が登場して不思議はない。

母ダークエンディング(その父エンドスウィープ、米4勝)は、G1・シリーンSの覇者。同馬の姉兄にピカンチラヴ(3勝)、ラヴィアンクレール(現3勝、兵庫チャンピオンシップ3着)、マイネルルークス(現1勝)らがいる。社台サラブレッドクラブにて総額1600万円で募集された。

社台ファームで順調にペースアップされ、6月19日、トレセン近郊のセグチレーシングステーブルへ移動。きちんと態勢を整えたうえ、7月4日、美浦に入厩した。26日のゲート試験を1回でクリア。テンションを上げすぎないように丁寧に仕上げられてきた。馬なりでも上々の反応。いかにも軽い芝で瞬発力を発揮しそうなイメージを受ける。

8月31日(土)、新潟の芝1400mにスタンバイ。追い切りにも跨り、特徴を把握している横山典弘騎手がゴールへと導く。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。