【2回小倉】ミンネゼンガー…小平奈由木の注目新馬レポート

トピックス

注目の新馬【2回小倉】ミンネゼンガー

ミンネゼンガー
(牡2、栗東・今野厩舎)
父:ハーツクライ
母:サワズソング
母父:Cox’s Ridge

有馬記念やドバイシーマクラシックを制したハーツクライが父。初年度のギュスターヴクライ(阪神大賞典)らに続き、現3、4歳でもそれぞれ2頭が重賞ウイナーとなっている。クラシックディスタンス向きの本格派であり、成長力にも富む。そろそろG1ホースが誕生しそうな予感がする。

母サワズソング(その父コックスリッジ)はアメリカで1勝。同馬の半兄にウインジェネシス(5勝)、トルバドゥール(現3勝)がいる。祖母のイエストデイズキシーズが重賞2勝(ラプレヴォワイヤント招待H、マーサワシントンH)の活躍馬だ。キャロットクラブにラインナップ。募集総額は2000万円だった。

ノーザンファーム空港でしっかり基礎固めされ、6月1日、NFしがらきへ。19日には栗東に入厩する。7月3日、ゲート試験に合格。大切に手順を踏み、いったん放牧を挟んで英気を養った後、31日に帰厩した。ひと追いごとに動きが上向き、予定どおりに態勢が整った。派手な時計はマークしていないものの、動きはしなやか。実戦向きの渋太さも併せ持っている。

9月1日(日)、小倉の芝1800mで待望の初陣を迎える。鞍上は和田竜二騎手


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。