【札幌2歳S】高い素質のハイアーレート「洋芝が合いそう」

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福島での新馬戦(7/21)で高い素質をみせつけたハイアーレート(牡2、美浦・大久洋厩舎)が、8月31日(土)に行われる札幌2歳S(G3)を予定している。

デビュー戦ではパドックから気性の幼さをみせ、レースでも途中から大外を回って一気に追い上げ。大味な競馬で素質の高さを感じさせる勝ち方だった。不器用さが目立った反面、レースを覚えれば楽しみな逸材であることは間違いない。

前走後は、放牧を挟んで美浦の坂路で熱心に乗り込まれており、仕上がりは上々。函館Wコースで28日に行われた追い切りでも、助手を背に5F68.8-54.3-39.9-13.2秒をマークした。

「ここを目標にしてきたから、予定通り消化してきたし、追い切りは予定通り。先週で結構やってきているからね。あの馬の気も少し入り過ぎているところもあるから、初めは2頭の予定だったんだけれど、今日も1頭でやりました。
一回競馬をやってるからか、輸送をしてきて、次の日が競馬、って感覚があったようだけれど、競馬を使う前に比べると、そういう部分であんまり気が入りすぎないように注意しないと」と大久保洋吉調教師に不安の色はない。

約3ヶ月間のロングランもいよいよ最終週となる函館の馬場に関しては「凄いね。昨夜もまた降ったからどうかね。洋芝が合いそうだ、って気はしていたんだけれども、極端に悪くなるとどうなるかね。フレンチデピュティも入ってるし、血統的には上手い血統だよね。あんまり内を引かない方が良いかなってのはあるけれども。先週のサンカルロも外枠で無事に終わった感じだから」と血統からの高い洋芝適性に期待を寄せる。

クラシックにも期待が寄せられる素質馬だけに「賞金が加算出来たら、あとが楽だからね。先週はキャロットの牝馬が勝って、今週も3頭くらいでるからね、結構みんな走りそうだし。この馬場はうちのが一番合ってそうな気はするけどね。ゼンノロブロイ自体も良いのかもしれないし」と先を見据える意味でも、このレースの意義は大きそうだ。

「競馬2回目でどうか。この間みたいな競馬だと心配だけれど、スムーズに、もう少し上手に競馬してもらえたら。そういうことを覚えていく馬だとは思っています」と師。
素質の高さはデビュー戦で証明済み。今後、どこまで成長を見せてくれるのか楽しみだ。



調教を見届けた大久保洋吉調教師(左から2人目)