実績上位コスモロビン「勝てるチャンス」…丹頂S

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夏の函館開催を締めくくる、日曜メインの丹頂S。メンバー構成的に同条件で行われた札幌日経OPの再戦ムードが強い一戦でもあるが、前走は目黒記念に出走していたコスモロビン(牡5、美浦・清水英厩舎)が参戦する。実績はメンバー上位も、約3ヶ月振りの実戦へ向けて、当地で調整を手掛ける小渕優一調教助手に話を伺った。

-:コスモロビンについて伺いたいと思います。目黒記念の後、調整はどうされていたんですか?

小:一度、放牧に出して、ビッグレッドファームの方で直前までは仕上げる感じでやってもらいました。レースから10日前に函館には入厩しています。

-:函館自体この馬は初めてですよね?

小:函館は初めてですね。走らないから使わなかったとかそういう訳ではないですけれどね。去年も夏は全部休むかもと言われていて、最後に札幌を使っただけなので、今回も同じと言えば同じですね。去年も“10日競馬”でやっているんで。

-:函館の馬場が凄く悪くなっている点はどうですか?

小:馬場の善し悪しは、そこまで関係無いですけどね。馬場に全く関係なく走ってくれるので、去年の日経賞でも重馬場で4着に来ていますからね。

-:馬場というよりは、レース自体の流れみですか。函館の2600mのレースを見ていると、なんだかんだ“行った行った”が多いんですよね。

小:あとはもう途中で入れ替わる様なレースで。

-:力勝負というか?差しが決まるような、前が止まって。

小:持久戦だったら余裕なくらいにスタミナはあるんです。ただ、後ろから行くので小回りが問題ですね。

-:やっぱり広いコースの方が良いですか?

小:良いんじゃないですかね。今年の初戦を見ている感じだと、速い上がりも使ってますしね。最初から追い続けての時計ですからね。小回りよりは良いんじゃないですかね。

-:そうすると、この馬の敵という訳ではないですけど、レースの流れと軽斤量馬、という感じになるんですかね?

小:あの馬は走ってみないとわからないですからね、スタートは最近はそれなりに出ますけれど、やっぱり後ろに下がっていく感じがありますから。500万下の時も「前に行け」って指示があったんですけれど、馬が進んで行かないんですよね。

-:馬の方が慌てず騒がずというか、

小:もうそんな感じで最近は走っていますからね。

-:馬が完全にわかっているという感じですかね?

小:小回りは本当に道中どう乗るかですからね、何とも言えないですね(笑)。

-:去年の丹頂Sは2着で、リベンジの意味もあるんじゃないですか?

小:ジョッキーも「勝ち馬の後ろで前がモタモタしていたせいで、抜け出せなくなった」って言っていましたからね。もう少しスムーズな競馬をしたいなと思います。いつも不利ばっかり受けて、まともに追えていない時の方が多いですから、この前の目黒記念も閉じ込められたままで終わっちゃいましたからね。

-:ちょっと勿体ないところがありますもんね。

小:久しぶりにまともに外から回して準オープンは勝ったので、別に外外を回っても良いのかなとは思いますね。

-:理想としたらそれが出来る馬だよって事ですよね?

小:そうですね。相手関係も札幌日経OPと変わらないですしね。

-:勝ち負けできるチャンスではありますね。

小:強気には言えませんが、出来ると思います。天皇賞以外崩れていないですし、GⅡでも普通に上位来ますからね。「大丈夫!」とは言いきれませんが、頑張ってほしいですね。