日韓交流競走で“大井の帝王”的場文男&トーセンアーチャーが差し切り!

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東京シティ競馬(TCK)と韓国馬事会(KRA)の初の交流競走として行われた第21回 SBS ESPN杯 韓日競走馬交流競走(3歳上、1着賞金:1億3750万ウォン、ダート左1400m)が、9月1日(日)に韓国のソウル競馬場で行われた。

TCKからは(トーセンアーチャー、ファイナルスコアー、ビッグガリバーの)3頭が出走し、日本人騎手も4名参加したレースは、後方から追い込みをみせた的場文男騎手騎乗のトーセンアーチャー(牡9、大井・橋本和厩舎)が差し切り。記念すべきレースを制した。

また、柏木健宏騎手騎乗のビッグガリバー(牡5、大井・藤田輝厩舎)は5着、真島大輔騎手ファイナルスコアー(牡8、大井・荒山勝厩舎)は6着。韓国で期間限定騎乗中の倉兼育康騎手が騎乗したインディアンブルーは3着だった。

先日、地方通算6500勝を達成するなど“大井の帝王”としてその名を轟かせる大井の大ベテラン・的場文男騎手はこの日が海外初騎乗だった。

1着 トーセンアーチャー(的場文男騎手)
「これまで日本で多くの大レースを勝ってきましたが、初の海外騎乗となった今日の勝利は格別です。応援して下さったファンの皆様に感謝です。
レースは韓国でどういうレースになるかわからなかったので、出たなりでいきました。スタートで遅れて行き脚もなかったですが、どこかで脚が使えるだろうと我慢しました。3コーナーの手前では前に2頭いたので内で我慢して、4コーナーで1頭分出したので、これで包まれず直線で外に持ち出すチャンスがあるだろうと思いました。
直線はこの馬にこんな脚があるのか、というくらい弾けましたね。馬に感謝しています。日本の他の強い馬や韓国の強豪との力関係や、この馬が夏負けの兆候があったので、99%負けると思って乗りましたが、優勝できて驚きました」

(橋本和馬調教師)
「この馬の522㌔はちょっと太くて、年をとって絞れなくなっていたのですが、こっちに連れてくることによって504kgまで絞れたのが良かったと思います。他の馬よりも大人で、環境が変わっても物怖じしないので適性もありました。
レースは届かないと思って見ていましたが、さすが的場さんは凄いです。私もこれが初重賞となりますが、それが海外重賞というのは南関東ではなかなかないことですからね。嬉しいですが、何もかもがうまくいきすぎた感じがします」

5着 ビッグガリバー(柏木健宏騎手)
「レース前に馬が気負っていました。ゲート内では落ち着いていましたが、行き脚はつかなかったです。外枠だったので良い位置取りは取れましたが、前が速くなったのもあり、直線で後ろから交わされました。7着くらいまでの馬は展開ひとつで着順が変わるレースでした」

6着 ファイナルスコアー(真島大輔騎手)
「返し馬で物見するなど集中していませんでした。レース出ても集中してなくて進まなかったです。実力負けとは思いませんが、4コーナーでついていけませんでしたから、環境の変化が大きいと思います」

なお、11月に韓国の競走馬を招待して、大井競馬場で日韓国際交流競走が行われる。