【4回阪神】リノリオ…小平奈由木の注目新馬レポート

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注目の新馬【4回阪神】リノリオ

リノリオ
(牡2、栗東・西園厩舎)
父:ダンスインザダーク
母:ガンダーラプソディ
母父:ジェイドロバリー

ツルマルボーイ(安田記念)、ザッツザプレンティ(菊花賞)、デルタブルース(メルボルンC、菊花賞)、スリーロールス(菊花賞)をはじめ、長年に渡って一流馬を送り出しているダンスインザダークが父。今秋もダークシャドウ(毎日王冠、エプソムC)やクラレント(デイリー杯2歳S、富士S、東京新聞杯、エプソムC)がG1戦線を賑わせる。

母ガンダーラプソディ(その父ジェイドロバリー)はダートで1勝。しかし、産駒はターフでも活躍し、同馬の半兄にディジュリドゥー(3勝)、そして、神戸新聞杯を制したイコピコ(4勝)がいる。曽祖母はクイーンCに勝ったカッティングエッジである。馬主を対象に共有を募るレックス・PROの所属馬(代表馬主は錦岡牧場)となり、総額1780万円で募集された。

錦岡牧場で順調にペースアップ。6月14日には宇治田原優駿ステーブルに移動して心身を整え、8月4日、栗東に入厩した。16日のゲート試験をクリア。先々週より実質2本の時計しか出していないものの、29日のウッドコースではしっかりした伸び脚を披露している。イコピコと似た雰囲気があり、秘めた可能性はかなり。

9月7日(土)、阪神の芝1600mにスタンバイ。酒井学騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。