畠山吉厩舎の注目馬

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先週日曜新潟1レースで8番人気で2着に突っ込んだマイネコティヨン(牝2)を管理する畠山吉宏調教師に話を聞いた。
「新馬戦の頃から期待していた馬ですし、このくらいは走ってくれると思っていました。この馬の母のマイネシンデレラも祖母のケリーバックも気性が激しいところのあった馬ですけども、コティヨンは良い意味でおっとりとしていますね。良い意味でのズブさもありますし、体もまだ余裕があって良化の余地があるので先々が楽しみです」と、手応えを語る畠山師。

その他にも活躍が期待される顔ぶれが揃う。
「一番近いところでは、母親がアガーテのネオユニヴァース産駒(牝2)ですね。牧場でも順調に乗り込まれていて、坂路で良い動きをみせていました。8月末に美浦へ来て9月末頃に中山でデビュー出来れば、と思っています。あと、ブリーズアップセール出身のキンカメ産駒、オウシュウサンクス(牡2)も楽しみです。もうゲート試験は受かって、今はまた牧場で乗り込まれています」

2歳勢だけでなく、古馬陣も充実している。
同厩舎を牽引する存在であるシンボリグラン(牡7)は8/30(日)のキーンランドカップを目指して調整中。
「明日、木曜日に坂路で乗ります。そして来週の水曜日にはブリンカーを着けてビシッと時計を出す予定です。それでその週末に北海道に移動して、レース当週は札幌で微調整、という感じで考えています」と、仕上げに余念はない。
「担当厩務員が変わったり、環境が変わって落ち着きが出てきました。普段のキャンターでも乗り手の言う事を聞くようになりましたからね。まあ使うのは短距離戦ですし、それがレースに行って良い影響になるかはまだ分かりませんが(笑)」と笑顔で話す畠山師。
「前走のアイビスサマーダッシュは6着でしたけど、4着から6着までは差がほとんどありませんでしたし、道中もう少しスムーズに行ければまた違ったと思います。あれだけの長い休み明けも初めてでしたし、体重も増えていたのでひと叩きの効果は大きいでしょう。キーンランドは混戦でしょうから、流れひとつで面白いと思います」と、キーンランドに向けての意気込みを語った。

また、本日水曜日にはチューリップ賞2着に入り、桜花賞まで駒を進めたサクラミモザ(牝3)も帰厩した。
今後は、8/29(土)の朱鷺ステークスを目標に調整される。
ダートもこなせる同馬だけに、様々なローテーションが考えられた。
「新設ダート重賞のレパードステークスも考えていましたけど、相手関係など考えて朱鷺ステークスを目標にしようかと。ハンデ50キロも魅力ですしね。斤量が50キロなので今回は田中博康騎手で行く予定です。北海道から来てもらいますよ(笑)」と畠山師。
「内回りだし、平坦の芝で条件は悪くないと思います。今後の事を考えても、何とか芝にメドを立てて欲しいですね」と師が語るように、今後の同馬の路線を決める一戦となるかもしれない。

2歳勢、3歳勢、古馬勢と楽しみの多い畠山吉宏厩舎に引き続き注目だ。