【高松宮記念】馬体回復レディオブオペラ「ここまでは順調」

トピックス

26日、高松宮記念(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。レディオブオペラ(牝4、栗東・白井厩舎)荻野琢真騎手を背にBコースで追い切られ、馬なりのまま5F69.1-52.3-38.4-12.1秒の時計で駆け抜けた。

他を寄せ付けることのない走りで4連勝を飾り、スプリント界の新星誕生か、と期待を浴びながら挑んだシルクロードS。しかし、よもやの大幅馬体減が影響したか、粘りを欠いて2着に敗退。G1へ向けて名乗りを挙げるところが、ストレイトガールにお株を奪われる結果となってしまった。

「前走のハンデは自分が思っていたより1キロ重かったですね。追い切りは順調にこなしたのですが、追い切り後にストレスが溜まったのか、馬房を開けたら普段は顔出すのに、おしりを向けていました。競馬にいって馬体重を量ったところ、馬体重が14キロ減っていました……」

前走の敗因を振り返ったのは白井寿昭調教師。その反省を踏まえ、この中間は一週前にビッシリと追って(7F76.8秒)、最終追い切りは軽めの内容に留めるメニュー。馬体維持に対策を施してきた。その甲斐もあってか、「ここまでは無事に来ています」と思惑通りの調整であることを指揮官が語れば、手綱を執った荻野騎手も気配の良さを感じ取っている模様。追い日時点の馬体重も490キロ台に回復しており、「あとは輸送ですね」と、復調を感じさせている。

しかし、状態面に加え、課題になるのは展開面だろう。これまではスピードの違いで押し切ってきたが、現役屈指のスピード馬と相対することとなり、先行馬にとっては厳しい闘いが予想される。
「下級条件では能力でカバーしていましたが、ここへきて、それぞれ得意とする距離を持っていますしね。どこまで自分のペースを守れるか、ということでしょうね」とm慎重な姿勢を崩さなかったが、「順調に来ているので、巻き返したいですね」と師は色気を覗かせる。

群雄割拠のスプリント戦線。レディオブオペラが前走の遅れを取り返し、一気に逆転Vとなるか?中央G1通算12勝の名伯楽が、約8年ぶりのG1制覇へ虎視眈々と牙を研いでいる。

≪関連リンク≫
【高松宮記念フォトパドック】
:一週前立ち写真+前走時のパドック写真も掲載中