【高松宮記念】差しを意識エーシン「調教の結果を…」

トピックス

26日、高松宮記念(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。エーシントップ(牡4、栗東・西園厩舎)は助手が騎乗して、CWコースでの併せ馬。一杯に追われると、1秒以上前を行く馬にゴール前で並びかけた(時計は6F80.9-64.8-50.9-38.0-11.7秒)。

ダート戦とはいえ、ここ2戦は二桁着順が続き、スランプ状態。キッカケが欲しいのが陣営の本音だろう。そこで前走で手綱を執った内田博幸騎手(レースでは武幸四郎騎手が騎乗)のアドバイスに耳を傾け、前に置いた馬をゴール前で交わす調教を3週続けて敢行。もともと攻め駆けするタイプではあるが、最後まで脚色が乱れることなく脚を伸ばし、好気配を放っている。

「この馬はハナにこだわらなくてもいいので、番手で相手を見ながら動きたいと思います。競馬を想定した調教を重ねてきた結果を早く見てみたいです」

西園正都調教師も調教内容に手応えを感じとっているのだろう、実戦での変わり身に期待しつつ、なおかつ条件にも適性を見出している。

「1200mの距離は初めてですが、土砂降りの中で行われた1400mの中京2歳Sで逃げ切っていますので、中京コースは合います。(ハクサン)ムーンとは逆に、過去の実績を見ても分かるように雨は歓迎しています」

3歳春の時点で重賞を3勝と、世代を牽引してきたが、ここ最近は苦戦続き。「早熟」と言わせないためにも、そろそろ結果が欲しいところ。キャリア2戦目を鮮やかに制した中京の地で復活の息吹を挙げたい。

【蔵之下調教助手のコメント】
「最近は闘争心を引き出すように、併せ馬で追いかけて内から交わしていく調教をしてるんだ。今週もええ動きをしてただろ。ホンマに具合はいいんやから。あとはこれが競馬にも繋がってくれれば。今回は千二やし、久しぶりにメンコも外す(京王杯からメンコを着用)。カンフル剤になればいいな」


復活へ意気込みを語る西園正都調教師