【北九州記念】ベルカント テン乗り藤岡佑「チャンスを生かしたい」

20日、北九州記念(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。ベルカント(牝3、栗東・角田厩舎)は藤岡佑介騎手が騎乗して、坂路での併せ馬。4F51.7-37.6-24.3-12.5秒をマークすると、古馬準オープンのマッキーコバルトに大きく先着してみせた。

「抜け出すとモタれる面があると聞いていましたが、確かにそんな素振りはありますね。でも、切れ込んでしまうほどではありませんでした。先週、今週と乗せてもらって、良いコンタクトが取れました」と藤岡佑介騎手。前走時は坂路で49秒0の超抜時計を叩き出したベルカントからすれば、控えめともとれる追い切り時計ではあったが、時季も考慮してのものだろうか。それでも、鞍上は好感触を口にした。

前走のCBC賞では久々の1200m戦に参戦。楽々とハナを奪い、前半3F通過34秒2とマイペースに持ち込むも、粘りを欠いて5着に敗れてしまった。重賞2勝の実績とスピードを持ってすれば、物足りなさは否めないが、ハンデの52kgは前走から据え置き。小回りの小倉替わりはプラスに映る。

落馬負傷中の武豊騎手の代打役を務める藤岡騎手も「せっかくもらったチャンスを生かしたいですね」と闘志をみせる今回。スプリンターズSを占う上でも、古馬に一矢を報いたい一戦だ。