【4回京都】ロードグランツ…小平奈由木の注目新馬レポート

ロードグランツ
(牡2、栗東・藤原厩舎)
父:ディープインパクト
母:インディアナギャル
母父:Intikhab

稀代のスーパーホースであり、スタリオン入りしてからも日本競馬を牽引するディープインパクトの産駒。史上最速のスピードで勝ち鞍を量産している。現3歳でもハープスター(桜花賞)、ミッキーアイル(NHKマイルC)がG1を奪取。来春のクラシックへも大挙して臨むこととなろう。

母インディアナギャル(その父インティカーブ)はアイルランドで6勝をマーク。G3のリッジウッドパールSやブルーウインドSを2着するなど、重賞戦線でも安定した成績を収めた。ロードサラブレッドオーナーズの所属。募集総額は5460万円だった。

三石のケイアイファームで順調にトレーニングを積み、4月29日、栗東へ。5月14日のゲート試験に合格すると、成長を促すべく、いったん牧場に戻って乗り込みを進めた。8月8日、函館競馬場に入厩。栗東に移動後も丁寧にペースアップされ、ひと追いごとに進歩を示す。長めの距離をこなせそうな伸びやかなフォームであり、瞬発力もかなり。先週のウッドコースでは岩田康誠騎手を背に6ハロンから加速し、ラストは11秒台の鋭い伸びを見せた。

注目のデビュー戦は、10月19日(日)、京都の芝1800m。岩田騎手で初戦突破を目指す。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。