【ジャパンC】G1連勝狙うスピルバーグ「距離は十分守備範囲」

26日、日曜東京11レース・ジャパンカップ(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、天皇賞(秋)1着のスピルバーグ(牡5、美浦・藤沢和厩舎)は、北村宏司騎手を背に坂路コースで追われ、4F56.6-41.4-27.7-14.5秒をマークした。

【藤沢和雄調教師のコメント】
「前走は、直線で外に出してから、長く良い脚を使ってくれましたし、素晴らしかったと思います。以前は競馬を使った後は疲れが残って、立て直すのに時間がかかりましたが、今は競馬を使った後でも元気が良いですよ。3歳の頃から期待していて、早い時期から強い相手と競馬をしてきたので、G1を勝つことが出来て良かったです。

今日の追い切りはこんな天気でしたし、時計はかかりましたが、元々稽古で速い時計を出す馬ではありませんし、元気良くいつも通りの動きだったので、良いと思います。

ダービーを使った頃と比べて馬が丈夫になっていますし、前走から400メートル延びますが頑張ってもらいたいです。距離は、十分守備範囲だと思います。今回の強いメンバーで流れが遅くなることもないでしょうし、力勝負になる東京コースなので期待しています。前走と同じくらいの終いの脚を使って、どこまでやれるか楽しみです」

【北村宏司騎手のコメント】
「今日の追い切りは、誘導馬をつけて2番手から追走して、後ろにも1頭控えてもらう形でやりました。割りと重い馬場だったので、入りのスピードだけコントロールがきくように気を付けました。手応えを見ながら運びましたが、この馬としてはしっかり走れていたと思います。天皇賞のときも良い状態でしたが、今回もそれを維持していると思います。

以前はなかなか強い調教が出来ませんでしたし、レース間隔も詰めて使えないくらい体質の弱さがありましたが、今はしっかりしてきたので自分の力を安定して出せるようになってきました。折り合いに関しては素直でコントロールのきく馬ですが、本質的な距離適性に関してはやってみないと分かりません。前走はペースや展開もありますが、終いまでしっかり伸びていたので2400でも対応してくれるのではないかと思っています。

今の段階からどんなレースをするかは決めつけず、枠や相手関係も頭に入れて、当日の馬場状態も見極めながらどう乗るか考えたいと思います。意識してポジションを下げているわけではありませんし、馬のリズムに任せて運べば前のポジションに行けることもあります。力のあるメンバーが揃っていますし、特にこの馬だ、と相手を決め付けずに、みんなに気を付けながらレースをしたいですね」

スピルバーグ

レッドレイヴンと併せて同入のスピルバーグ(右)