戸崎圭太&スノーモンキーがまとめて差し切る…マーヴェラスJT

11月30日(日)、5回東京9日目8RでマーヴェラスJT(ダ1600m)が行なわれ、戸崎圭太騎手騎乗の1番人気・スノーモンキー(牡4、美浦・相沢厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:36.3(重)。

2着には1馬身1/4差で11番人気・ヴィンテージイヤー(牡5、栗東・白井厩舎)、3着には2馬身差で3番人気・リッカルド(セ3、美浦・黒岩厩舎)が続いて入線した。

名手の腕を持ってしてもゴールデンスピンは出遅れ。サリレモンドとリッカルドが並ぶようにレースを引っ張り、ケツァルコアトル、ショウナンラムジ、ヴィンテージイヤーが追走。ハコダテナイトも内から徐々にポジションを上げ、人気のスノーモンキーはちょうど真ん中あたりからレースを進める。
4コーナー手前では各馬一団となって直線へ。楽な手応えからリッカルドが先頭に立ち、ヴィンテージイヤー、サルバドールハクイが詰め寄る。さらに外を回したスノーモンキーが前をまとめて差し切り優勝。ヴィンテージイヤーが粘るリッカルドを交わして2着に入った。

勝ったスノーモンキーの母スカラシップはダービー馬ウイニングチケットの全妹で、おじに皐月賞、菊花賞で2着に入ったロイヤルタッチがいる良血。管理する相沢郁調教師はこの勝利でJRA通算300勝に王手をかけた。

馬主は石瀬浩三氏、生産者は新ひだか町の藤原牧場。馬名の意味由来は「北限の猿ともいわれる日本猿」。

スノーモンキーに騎乗した戸崎騎手は初日の2Rを終了して最下位だったが、このレースは落ち着いた騎乗でAグループのスノーモンキーを勝利に導いた。初日トップの浜中俊騎手は補欠から繰り上がった人気薄のヴィンテージイヤーで見事な2着。初タイトルに大きく前進した。

1着 スノーモンキー(戸崎圭騎手)
「調教では大変な感じのようですが、レースでは素直で乗りやすい馬です。相手なりに走れそうですし、上でもやれると思います」

2着 ヴィンテージイヤー(浜中騎手)
「体が戻っていて良い感じでしたし、気も入っていました。スタートしてから良い位置を取れましたし、渋太く頑張ってくれました。これまでも着には来ていますし、力はありますからね。今日の結果をキッカケに、良い方に向いてくれれば良いですね」

3着 リッカルド(蛯名騎手)
「前半は少しムキになってハミを噛むところがありましたが、それでも最後まで頑張っていますよ。時計も詰めていますし、昇級戦でよく走っていると思います」

4着 オータムラヴ(福永騎手)
「思っていたよりついていけませんでしたが、終いはジリジリとよく脚を使ってくれました。昇級初戦で初めての距離を考えればよく走っていると思います」

5着 サルバドールハクイ(相沢郁調教師)
「よく頑張っていますが、距離が1ハロン長かったですね。1400、1200の方がこの馬の良さが生きると思います」

(L.コントレラス騎手)
「スタートから折り合って、スムーズなレース運びが出来ました。今回は少し距離が長かったので、1400mがベストだと思います」

6着 カネトシビバーチェ(R.ヒューズ騎手)
「良いスタートが切れて、リズム良く競馬が出来ました。外枠から外を回る競馬になりましたが、最後に馬群をぬってもうひと伸びしたのは、この馬の良い点だと思います」

8着 ナスケンリュウジン(A.デフリース騎手)
「馬の走りは良く、時に最後の直線では良く伸びていました。事前に調教師から追い込み馬と聞いていたので、後方からレースを進めましたが、最後方からの競馬でも良かったです」

11着 ラブリースター(C.スミヨン騎手)
「この馬には距離が長いのかもしれません。最後は脚がありませんでした」

14着 ケツァルコアトル(J.マクドナルド騎手)
「スタートはとても良かったです。道中もスムーズにレースを運べましたが、直線に入って追い出したところで脚がなくなってしまいました」

15着 サリレモンド(Z. パートン騎手)
「道中はリラックスしながらレースを運べましたが、直線に入ってからの伸びがありませんでした」

15着 タイセイクルーズ(P.スマレン騎手)
「追っつけると苦しそうにしていました。この馬には距離が少し短かったようです」

マーヴェラスJTの結果・払戻金はコチラ⇒

スノーモンキー
(牡4、美浦・相沢厩舎)
父:ファスリエフ
母:スカラシップ
母父:トニービン
通算成績:24戦4勝

※こちらに掲載されている情報、結果は主催者発表のものと必ずご確認・ご照合ください。