【有馬記念】G1未勝利馬の下克上 サトノノブレス「思い切った競馬を」

24日、有馬記念(G1)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。
前走、金鯱賞で2着のサトノノブレス(牡4、栗東・池江寿厩舎)は池添謙一騎手を背にCWコースで追われ、6F82.7-66.6-51.9-38.4-12.5秒をマーク。2頭の併せ馬で後方から追走し、直線に入ると馬体を併せ、最後は2馬身差先着を果たした。

「いつもと変わりなく、良い走りが出来ていました。この追い切りでさらに締まって良くなると思いますよ。
メンバーがそろっていますし、人気はないでしょうが、状態は良いです。この馬の良さを引き出せるよう、思い切った競馬をしたい」とは鞍上。有馬記念を3度制した名手が狙うのは下克上、ただ一つだ。


前走、菊花賞で16着のトゥザワールド(牡3、栗東・池江寿厩舎)はW.ビュイック騎手を背にCWコースで追われ、6F82.6-66.8-52.7-38.5-11.8をマーク。古馬1600万の僚馬を追走し、直線で仕掛けると一気に併走馬を置き去りにした。

「高いレベルできていますね。いいスピードがあるし、反応もよかった。少し間があいてるけど、馬は仕上がっているよ。
これまでの実績をみると距離は少し長いかもしれないけど、小回りでコーナーが多いコースなら大きな壁にはならないと思うよ」とテン乗りになるジョッキーも自信を深めた様子。2戦して、2連対の得意コースで激走なるか。


トゥザワールド

2週連続でビュイック騎手が騎乗したの追い切り(写真は1週前)


前走、ジャパンCで11着のデニムアンドルビー(牝4、栗東・角居厩舎)は浜中俊騎手を背にCWコースで追われ、6F87.4-70.2-55.1-40.2-12.0秒をマーク。3頭での併せ馬の真ん中を進み、馬なりのまま最先着。前走から状態は上向きだ。

「テンの入りが遅かったですね。でも、最後までいい手応えで走れました。適度に気合も乗ってるし、いい意味で変わりなくきています。
ジャパンCはあの馬場にしたら速いペースで、ついていくのに苦労しました。スローの団子でヨーイドンの競馬なら……。いいところを抜けて来られれば、見せ場は作れていいはずです」と手綱を取るパートナーも条件次第での一発に期待を寄せた。